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おくしば眼科

奥芝 詩子 院長
おくしば・うたこ/1984年東京女子医科大学卒業。札幌医科大学眼科勤務を経て、92年から市立札幌病院に勤務。2010年から同院眼科副部長。16年9月おくしば眼科開業。日本眼科学会認定眼科専門医。

網膜疾患の治療で多くの実績を持つ。治療の継続にも尽力する

「片眼を隠して、左右それぞれの眼の見え方を確認することで、病気を早く発見できることがある。早期に治療を開始することで、より良い視機能を維持できることもあります」と奥芝詩子院長は語る。

奥芝院長は、網膜・硝子体センターとして高い実績を誇っている市立札幌病院眼科で副部長を務めた人物で、数多くの難治症例に対する硝子体手術を行ってきた。

また、加齢黄斑変性の早期発見に欠かせないIA(インドシアニングリーン蛍光造影)には草創期から携わるなど、検査における知識と経験も豊富だ。

その奥芝院長が〝短い待ち時間、少ない通院回数で質の高い検査と治療を提供したい〟との思いで開業したのが「おくしば眼科」だ。

同院には加齢黄斑変性や糖尿病網膜症、網膜静脈閉塞症などの網膜疾患の治療を求めて、近隣はもちろん遠方からも多くの患者が訪れる。

網膜疾患の診断から治療までを1日で行う体制を整えるなど、通院負担の軽減に尽力。さらに新型の超広角眼底撮影機器を導入し、より詳細かつ迅速な診断を行っている。

白内障では、患者が思い描くライフスタイルに合った度数を選択するために、手術前の説明とヒアリングを徹底する。手術は傷口が小さく、患者の負担が少ない極小切開無縫合手術で実施。手術後の視機能を左右する眼内レンズの選定にも余念が無い。

「疾患の説明や治療方法は、資料を用いながら丁寧にお伝えするようにしています。開業から7年が過ぎ、当院の診療スタイルは定着してきました」(奥芝院長) 

一方で、患者が治療を継続するための取り組みにも力を注ぐ。例えば、白内障の手術は生活の質を大きく改善することができるが、緑内障は初期の自覚症状が乏しく、治療を続けるためのモチベーションを保つのが大変だという。

奥芝院長は「加齢黄斑変性や糖尿病網膜症では、治療を中断すると視力が低下することもあります。当院では、検査結果や経過を共有することで、治療のドロップアウトを防いでいます」と語る。

 

明るく丁寧な対応が評判のスタッフ
白内障手術は難症例にも対応する
詳細な診断に役立つ超広角眼底撮影機器