おくしば眼科
網膜疾患の治療で豊富な実績。治療のドロップアウトも防ぐ
「当院では、早期の診断と治療で視機能の維持に努めています。また、その日のうちに診断し治療を開始することで通院回数を減らし、患者さんの心理に配慮した治療も心がけています」と奥芝詩子院長は語る。
奥芝院長は、市立札幌病院眼科で副部長を務めた人物。同院は網膜・硝子体センターとして高い実績を誇っており、数多くの難治症例に対する硝子体手術を行ってきた。
また、加齢黄斑変性の早期発見に欠かせないIA(インドシアニングリーン蛍光造影)には草創期から携わるなど、検査における知識と経験も豊富。
その奥芝院長が〝短い待ち時間、少ない通院回数で質の高い検査と治療を提供したい〟との思いで開業したのが「おくしば眼科」だ。
同院には加齢黄斑変性や糖尿病網膜症、網膜静脈閉塞症などの網膜疾患の治療を求めて、近隣はもちろん遠方からも多くの患者が訪れる。
網膜疾患の診断から治療までを1日で行う体制を整えるなど、通院負担の軽減に尽力。さらに新型の超広角眼底撮影機器を導入し、より詳細かつ迅速な診断を可能にした。
また、白内障手術は傷口が小さく患者の負担が少ない極小切開無縫合手術で実施する。手術後の視機能を左右する眼内レンズの選定にも注力し、患者が思い描くライフスタイルに合った度数を選択するために、手術前の説明とヒアリングを徹底している。
「開業から6年半が過ぎ、当院の診療スタイルは定着してきたように思います。疾患の説明や治療方法は、資料を用いながら丁寧にお伝えするようにしています」(奥芝院長)
さらに、患者が治療を継続するための取り組みにも注力している。
奥芝院長は「白内障の手術は生活の質を大きく改善することができます。しかし、緑内障は初期の自覚症状が乏しく、治療を続けるためのモチベーションを保つのが大変です。加齢黄斑変性や糖尿病網膜症では、治療を中断すると視力が低下することもある。当院では、検査結果や経過を共有することで、治療のドロップアウトを防いでいきたいです」と語る。