マサル不動産
一歩一歩着実に。固定収入で安定した経営を実践
23年に会社設立15周年を迎える「マサル不動産」。収益不動産のオーナー業と賃貸アパート・マンションの管理業務を主事業としている。
会社設立から2年後に、自社物件1棟目となる中古アパートを購入。以来、コツコツと保有物件を増やし、20年からは自社企画の新築賃貸マンションの保有にも乗りだした。22年は自社で企画した新築物件を1棟加え、所有物件は20棟を数える。
管理戸数は2100戸と微増。口コミや紹介を中心にじわりと増やし続けている。
菊地勝裕社長は「オーナー業・管理業ともにストック型ビジネスの典型であり、安定した固定収入が見込めます。現在、売り上げの約3割を占める固定収入の割合をさらに高め、安定経営につなげていきたい」と語る。
今後の不動産市況については「終活の一環として賃貸物件を現金化する団塊世代のオーナーが一定数おり、数年後、市況は大きく変化するはずです。近く訪れる〝買い時〟に備え、内部留保を蓄えていきます」と菊地社長。
一方、売買仲介件数は、21年の7割程度に落ち着いた。
菊地社長は「資産運用として個人で所有する顧客オーナーにとって、地価や住宅資材の高騰が顕著な現在は、買い時とは言いがたく、積極的な提案は控えています」と説明。顧客本位の姿勢を貫く。