ほくていホールディングス
従業員の健康・安全を守り、輸送品質を高め続ける
戦時下の1945年6月、道内15の郵便輸送事業者を束ねた北海道郵便逓送をルーツとして、23年10月で創立10周年を迎える「ほくていホールディングス」。
ドライバーの時間外労働が大きく規制される〝2024年問題〟を控え、郵便輸送事業では労働環境改善に一層の注力してきた。
齋藤浩市社長は「長時間労働の抑制は一丁目一番地。『働きやすい職場認証制度』の認証を14事業所で取得しています。22年は会社側の負担で団体保険の加入や脳ドック診断を行うなど、従業員の健康を守る職場づくりを実践してきた。仮眠室に専用個室をつくるなど、女性の視点から見た改善も進めています」と語る。
また、ガソリン価格の高騰による影響が大きく「運賃への転嫁要請は喫緊の課題」とする。一方でLNG(液化天然ガス)トラックの公道走行試験に参画。札幌〜室蘭間で23年2月まで実証走行を行う。
「二酸化炭素の排出量が10%程度削減可能。SDGsの観点で、エネルギー削減に協力していく」と齋藤社長。
不動産事業では、所有する賃貸マンションの居室のリフォームをはじめ、共用部に宅配ボックスを新設するなど、付加価値向上を図ってきた。
齋藤社長は「耐用年数が近い大型物件の建て替えをはじめ、今後の発展が見込めるエリアにある遊休物件の活用を加速させていく」と力を込める。