ニチレイフーズ 北海道支社
中期経営計画がスタート。独自技術の新商品も好評
「くらしを見つめ、人々に心の満足を提供する」をミッションに掲げる冷凍食品のリーディングカンパニー。 21年度の売上高は国内冷凍食品業界で第1位だ。日本で冷凍食品事業がスタートしたのは道南の茅部郡森町であるなど、実は北海道との縁も深い。
同社の商品には道産原料も多く用いられており、看板商品の「本格炒め炒飯」には道産一等米が100%使用されている。同商品は22年に冷凍炒飯のカテゴリーで、発売から21年連続国内売り上げナンバー1に輝いた。
中期経営計画「Compass Rose 2024」もスタートした。サステナビリティ経営を加速させ、社会的価値と経済的価値の向上を推進している。
その1つが付加価値商品の強化だ。22年3月には、独自技術を駆使し氷の特性を生かした「冷やし中華」を市場に投入。電子レンジで冷たい麺に仕上がる新発想の商品だ。
9月には、この技術を用いた商品の第2弾として「極太つけ麺」の販売をスタート。こちらは電子レンジでスープは温かく麺は冷たく仕上がる。
こうした商品の開発には、近年高まるパーソナルユースのニーズが背景にある。
杉原伸郎支社長は「個食商品の需要はさらに高まることが予想されます」と話す。
これを見据えて同社では、山形工場に冷凍個食の製造ラインを新設。新たな需要の取り込みにも積極的だ。
「冷凍食品ならではの価値を創造し、北海道の〝食と健康〟に貢献する」と杉原支社長。