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ニチレイフーズ 北海道支社

23年を振り返る杉原伸郎支社長

主食類が好調。独自技術とAIを駆使し業界をけん引

 冷凍食品メーカー国内トップシェア。「おいしさと健康をわかちあえる世界へ―FoodJoy Equity―」を新ブランドステートメントに策定した。

 冷凍食品事業発祥の地、道南の茅部郡森町にある森工場で製造するコロッケは、北海道産のジャガイモを使用。風味と食感を最大限に引き出した独自製法で「手作り品質」コンセプトを実現して全国に供給している。

 看板商品の「本格炒め炒飯」は、道産一等米を100%使用。23年は冷凍炒飯カテゴリーにおいて、発売から22年連続国内売り上げトップに輝くなど、国内冷凍炒飯の〝顔〟だ。コロナ禍以降は、家庭用冷食全体が伸長。なかでも、パーソナルユースの需要が旺盛だ。

 23年9月には「香ばし麺の五目あんかけ焼そば」を発売。レンジ調理で香ばしさを高める独自製法を採用した。具材は加熱後にトレイから滑り落とすだけというのも特徴。近年の〝タイパ〟ニーズを冷食マーケットに反映させた。

 海外市場も好調。北米では、アジアンフーズ冷凍食品の販売が伸びており、今後もチキンや米飯の冷凍食品を中心に市場を拡大させていく。

 一方、先端技術の活用も推進している。子会社キューレイ(福岡県)の米飯専用工場では、炒飯の外観検査に「適正品質判定AI」を導入。省人化や検査品質の平準化を実現した最新鋭の工場だ。

「新たな年も道民の〝おいしさと健康〟をサポートしたい」と杉原伸郎支社長。

独自製法を採用した「香ばし麺の五目あんかけ焼そば」
キューレイの外観。炒飯の外観検査に「適正品質判定AI」を導入した