ほっかいどうデータベース

ニチレイフーズ 北海道支社

ヒット商品などの説明をしながら24年を振り返る杉原伸郎支社長

〝本物の味〟を追求し、道民の暮らしに笑顔を

 国内業界トップシェアを快走する冷凍食品メーカー。

 食の宝庫である北海道とのつながりも深く、道南の茅部郡森町にある森工場で製造するコロッケは、北海道産のジャガイモを使用。業務用食品を中心に全国へ供給している。さらに、看板商品の「本格炒め炒飯」と「具材たっぷり 五目炒飯」にも、北海道産一等米が使用されている。

 業績は引き続き堅調に推移。炒飯や焼きおにぎりなどの米飯類が特に伸長した。

「本格炒め炒飯」は、冷凍炒飯カテゴリーにおいて、発売開始から23年連続で国内売り上げトップを独走。24年5月には「世界で一番売れている炒飯」としてギネス世界記録(最大の冷凍炒飯ブランド《最新年間売上:2023年》)にも認定された。

 ほかにも、からあげ「特から」の評価も高く、炒飯と並ぶヒット商品に成長。新商品としては「本当に旨い担々麺」を9月に発売した。個食をターゲットにした商品で、「汁あり・汁なし」の両方を作れるのがこだわりだ。

 近年の健康志向ニーズにも応え、たんぱく質が手軽に摂れる「everyONe meal」シリーズを投入。〝健康感〟という付加価値をプラスする試みで、冷食の可能性を広げた。

 一方で、〝本物の味〟を追求するため、技術力向上にも余念が無い。新製法を導入し、食感にこだわった「業務用素材そのままブロッコリー」などがその代表例と言えよう。

「〝本物の味〟で道民を笑顔にする」と杉原伸郎支社長。

代表格の「本格炒め炒飯」は24年も好調。ギネス記録にも認定された
トレンドの個食をターゲットにした「本当に旨い担々麺」