鶴雅ホールディングス
アフターコロナを見据え、ホテルとヴィラをオープン
道内観光のリーディングカンパニー。運営する複数のホテルが、旅行代理店国内最大手のJTBが表彰する「サービス最優秀旅館・ホテル」を受賞するなど、ソフト、ハードともに質の高いサービスを提供している。
大西雅之社長は「私が社長に就任した1989年当時、当社は団体旅行をメーンとした低価格路線であり、お客さま、旅行代理店からの評価は低い状況でした。そこで社員一丸となって奮起し、個人旅行者をターゲットとした宿づくりにシフトしたのが功を奏しました。この決断があって今の鶴雅グループがあります」と回想する。
今では創業の地である阿寒をはじめとする道東エリアのほか、道央、道南エリアにも進出。道内で13のホテルを運営する。22年は、ほぼすべてのホテルでリニューアル工事を実施。アフターコロナを見据えた先行投資を行った。
近年は、アクティビティや自然・異文化体験と宿泊を一体化させた「アドベンチャーツーリズム」を推進。旅行ニーズの変化を捉えている。
また、地域貢献の一環として、22年4月には阿寒湖温泉街の一角に無料開放の足湯をオープン。アドベンチャーツーリズムの魅力を伝えるアートギャラリーも開設した。
23年春には、洞爺湖に新たなリゾートホテル「洞爺湖
鶴雅リゾート 洸(ひかり)の謌(うた)」が完成予定。また11月には網走にヴィラ群も新設する。
「道内観光は今後、海外資本や異業種の参入が加速していく。新勢力に負けてはいられません」と大西社長。