鶴雅ホールディングス
アドベンチャーツーリズムで道内観光を飛躍させる
「北海道観光に背骨が通った」と話すのは、道内観光大手のグループを率いる大西雅之社長。23年9月に開催した「アドベンチャートラベルワールドサミット北海道」が道内観光の〝転機〟だと捉えている。
アドベンチャーツーリズム(AT)は近年、アクティビティや自然・異文化体験と宿泊が一体となった新しい旅の形として世界的に拡大している。道内でいち早く取り組んだ同社は、17年に北海道経済産業局から道内のATマーケティング戦略の中核企業に選出された。今では地元道東エリアのみならず、道央、道南で運営する全15施設でATを提供。道内のパイオニア企業といえる。
「北海道には、おいしい食材と豊かな自然、良質な温泉、そしてアイヌという文化があり、条件が整っている。これまでにも増して世界から注目されています」と大西社長。
来たるべきチャンスに備え、コロナ禍でも投資を進めてきた。22年は各ホテルのリニューアルに着手。23年4月には「洞爺湖 鶴雅リゾート 洸の謌」を、9月には、「北天の丘 あばしり湖 鶴雅リゾート」の敷地内にヴィラリゾート「HILLTOP VILLAGE IZUBA」を開業した。
23年に引き続き、24年もハード・ソフトともに各ホテルのブラッシュアップを進めていく方針だ。また、支笏湖でATのハブ機能を担う同エリア3つ目の新ホテルも計画している。