宏陽
積極的な事業投資が奏功。着々と事業領域を拡大
全国の道路工事に参画し、大規模な高速道路のリニューアル工事でも存在感を示す。
設立20周年となった22年は、資材の高騰や納期の遅延などで減収となったが、3月には公共工事を主体とする石狩市の建設会社を傘下に収め、6月には南幌町にある晩翠工業団地の一角約6000坪を購入。事業投資を進めた。
西川秋仁社長は「ガードレールをはじめ、各種資材や重機、トラックなどをコツコツ保有してきました。近年は当社の一気通貫体制が評価され、多分野から声をかけてもらえるようになった。22年の一連の投資も種まきです」と語る。
事実、今や道路改修に伴う仮設ガードレール工事では道内トップシェア。杭打機の保有数は日本有数で、全国のメガソーラー建設参画のきっかけにもなった。
22年は同社初となる解体分野にも進出。国内大手デベロッパーからの依頼を受け、東京都上野エリアの大規模商業施設を解体した。さらに、23年からは建築分野に進出する計画も浮上している。
なお、前述の土地取得は産廃事業への進出を見据えたもので、28年に新工場が完成予定。事業領域の拡大を進める。
環境配慮型経営も推進し、グループ会社を合わせた全国16拠点のうち、自社物件の14拠点では自家消費型の太陽光発電設備を設置していく。
社員は70人を超え、待遇面の向上や労働環境の整備も進める。メーンスポンサーとなっている社会人野球チームに所属する選手の雇用も継続していく方針だ。