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オール

同社が開発した収益用賃貸マンション。この外観で家賃が安ければ、入居者に困らないのは当然だ

自社施工でコストダウン、無理のない家賃で安定経営

収益用賃貸マンションの企画・販売・施工・管理を手掛ける「オール」。

賃貸経営は満室稼働ならば長期的かつ安定的に家賃収入が得られる。ネックは空室だ。

家賃値下げで空室を解消する管理会社が多い中、同社は06年の創業以来、自社企画物件の家賃値下げを1件たりとも行っていない。これがオーナーから信頼を得る最大の要因だ。「現在も家賃値下げはゼロ。市場全体の家賃が上昇傾向にありますので、オーナーさんの希望に応じて既築物件の家賃値上げをしているケースもあります」と吉仲潤一専務。

価格以上に価値がある土地を仕入れ、自社施工によってコストを抑えている。建築費が高騰する中、自社施工であることも武器。しっかりと利回りが出る収益物件を開発している。

また、単身者向けが市場の大半を占める中、ファミリー向けにも力を注いでいる。これが持ち家志向から賃貸志向へとシフトした層にフィットし、高入居率を維持している。

さらに、同じ単身者向けでも1戸の延床面積が広い。このサイズ感でも差別化を図っている。いずれも立地は地下鉄徒歩圏内。〝市場にありそうでなかった物件〟だ。

「23年も謙虚におごらず、基本に忠実に。収益用賃貸マンションを企画・建築し、オーナーさんに喜んでもらい、半永久的に管理をするだけです」と吉仲専務は語る。

1戸の延床面積が広いため、リビングもキッチンも広々
本社1階で賃貸仲介店を運営