【斉藤こずゑのファイターズじゃないと♡】高梨裕稔選手

1軍定着で充実、野球を楽しめている
ターニングポイントは高校1年の秋
斉藤 高梨裕稔投手がよくヒーローインタビューで口にする「そうですね」というフレーズがファンの間で話題になりつつあります。
高梨 そうですね!あ、いまも出ちゃいました(笑)
斉藤 あはは!!
高梨 昔から口癖で「そうですね」から話し始めないと、次の言葉が出てこないんですよ。
斉藤 最近ではレアード選手がマネをするようになりました。
高梨 そうですね(笑)。僕の言い方が、どこか面白いと感じたのではないでしょうか。
斉藤 つられるようにして、レアード選手の日本語のイントネーションも上手になった気がします。
高梨 確かにうまくなりましたね。
斉藤 選手同士が〝じゃれ合い〟をしていると、チームの雰囲気がいいんだなと感じます。
高梨 チームも好調ですし、負けている試合でもどこかで逆転するのではないかというムードがあります。僕もその流れで勝たせてもらっている部分もあるので、いいムードを壊さないような投球を心がけています。
斉藤 野球をやるようになったのはいつからですか。
高梨 本格的に始めたのは小学2年生です。仲のいい友だちに誘われたのがきっかけでした。
斉藤 最初からピッチャーを?
高梨 いいえ。小学2年から高校1年の秋まではサードを守っていました。
斉藤 なぜピッチャーに転向したのですか。
高梨 千葉県立土気高校の野球部はあまり強くなくて、同学年でピッチャーができる選手もいませんでした。そのため、監督が全員にピッチャーをやらせたところ、たまたま僕の球が速かったので単純に指名されただけです。
斉藤 小学校、中学校ならまだしも、高校でそういうのはあまり聞いたことがないですね。
高梨 そうですよね。それにもともと野球がうまくないんです……
斉藤 いえいえ、そんなことは!?(笑)
高梨 中学卒業とともにやめようと考えていました。中3の最後の大会で後輩にレギュラーを奪われそうになり、「もう無理かな」と。同じ高校に進学する友だちからは「一緒にサッカー部に入らないか」とも誘われていたので。
斉藤 それでも野球をやめなかったんですね。
高梨 いまから本格的にサッカーを始めても活躍できないと思いまして(笑)。結局はずっとやってきた野球をもう3年間続けてみようと決意しました。
斉藤 そして、山梨学院大学でも野球部に入るわけですよね。高校時代にピッチャーに転向したことが長く続けるきっかけになったのですか。
高梨 そうですね。僕の野球人生の中で、確実にターニングポイントでした。(構成・竹内)
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