アスリートインタビュー

北海道コンサドーレ札幌

【砂川誠のコンサの深層】完全移籍加入した西大伍選手を直撃!

契約にかかわらず良い経験になる

 砂川 今回は沖縄キャンプに練習生として参加している大伍に来てもらいました。こういう立場でキャンプに入るのは初めて?

 西 そうです。この年齢で練習生っていうのもなかなかないですから、逆に楽しみでもありました。ミシャ(ミハイロ・ペトロヴィッチ監督)さんは、これまでやってきた監督とは違って、あまりいないタイプ。契約に至るか至らないか、どちらになろうとも、自分のためにいい経験になると思って参加しています。

 砂川 ここまで練習を見ていて、全然違和感はないね。今までは対戦相手としてミシャさんのサッカーに触れていたけど、自分では実際どう感じているの?

 西 複雑なサッカーをしているように思っている人もいるかも知れないけど、基本的にはそんなことはなくて。当たり前のことをより高いレベルで意識させる、そういうトレーニングだと感じています。

 砂川 右サイドや右CB、練習試合ではボランチやリベロでも出ていたね。

 西 僕自身は真ん中でプレーするのが好き。FWでもCBでも、センターラインならどこでも楽しそうだと思ってプレーしています。

 砂川 リベロだとしても上がって行けるからね。知っている選手やスタッフも多いと思うけど、そこはどうだい?

 西 一緒にプレーしたことがあるのは(宮澤)裕樹とか鹿島や浦和でですけど(興梠)慎三くらい。でもスタッフは知っている人が多いです。

 砂川 ユースの後輩もたくさんいる。(井川)空や(藤村)怜、(西野)奨太、まだU-18所属の子も3人ほど連れてきたけど、みんな刺激になると思う。

 西 みんなプレーの技術はありますね。あとは個性を出すというか、尖っていってほしい。

 砂川 コンサのユースは“いい子”が多い。奨太くらいかな、年上の選手と絡んで行けるのは。

 西 僕も1年目の時は同じような感じだったと思いますけど“キャラづくり”したところはあります。ピッチで先輩とケンカしたこともあったと思うし、若手から向かっていく気持ちを持っていけばいい。

 砂川 大伍が契約となれば、いろいろなポジションができるわけだし、若手も含めた競争になる。同じ方向を向きつつ競争がないと、強いチームにはなれない。

 それと外からコンサを見ていて感じたことはある?(小野)伸二は軽い失点で負けてしまうところの改善として、練習から緊張感を持ってやらないと、ということは言っていた。

 西 失点にも理由はあると思いますし、選手としてもそれはわかっていることだと思う。ただ、外にいる自分だからこそ気付けるところもあると思います。(構成・清水)

©財界さっぽろ

……この続きは本誌財界さっぽろ2022年3月号でお楽しみください。


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(にし・だいご)1987年8月28日、札幌市生まれ。地元のサッカー少年団からコンサドーレ札幌U-15、U-18を経て2006年にトップチームへ昇格。08年に頭角を現し、翌年から右SBにコンバートされ42試合に出場。10年にアルビレックス新潟へ期限付き移籍し、翌11年には鹿島アントラーズへ。リーグ・天皇杯・ACLなど数々のタイトル獲得に貢献する。18年にヴィッセル神戸へ移籍し主力として活躍し、21年は浦和レッズでプレーするも契約満了。22年シーズン、コンサの沖縄キャンプに練習参加し、本対談収録後の2月4日に加入が決定した。