アスリートインタビュー

北海道日本ハムファイターズ

【斉藤こずゑのファイターズじゃないと♡】今浪隆博氏

プロアスリートを知るスポーツメンタルコーチとして

現役時代の経験と病気がきっかけ

斉藤 昨年11月のファンフェスに〝クラス担任〟として参加しました。楽しそうでしたね。

今浪 いやいや、地獄でしたよ!(笑)現役時代のほうがマシと思うくらい緊張しました。普段はインタビューされる側で、する側は初めてでしたから。

斉藤 担当は年齢の近い3年生でした。

今浪 始まる前はそこまで緊張していなかったんですけど、1年生担任の稲さん(稲田直人)、2年生担任の(森本)稀哲さんと選手たちとのやりとりをみていたら、一気にプレッシャーを感じました……。

斉藤 でも、あそこに今浪さんを起用するあたり、「ファイターズ、さすが!」と思ってしまいました。

今浪 久しぶりに北海道のファンの方と触れ合いました。僕ぐらいの選手を引退後も温かく迎え入れてくださり、本当にありがたかったです。幸せですよ。ファイターズにつながることで、僕にできることがあれば、今後もお手伝いしていきたいと思っています。

斉藤 現在、スポーツメンタルコーチという肩書きで活動しているんですね。

今浪 民間資格ではありますが、現役引退後に取得しました。まだ始めたばかりですけど、これから本格的に活動していきたいと考えています。

斉藤 具体的にメンタルコーチの仕事とは?

今浪 簡単に説明すると、目標に到達できなくて、困っている人のサポートです。困っている人の頭の中を整理してあげて、真っすぐ目指してもらうようにアドバイスするのが仕事です。

メンタルトレーナーと言ったほうがイメージしやすいですかね。僕はティーチングではなく、コーチングがしたくて、そう名乗っています。

斉藤 ティーチングとコーチングの違いは?

今浪 端的な例でいうと、緊張している人に対して、「人という字を手の平に書いて飲むと、緊張がほぐれる」とアドバイスするのが、ティーチング。緊張しなくなる方法論を伝え、実行してもらいます。

一方、コーチングは「なぜ緊張するのか」という話を聞いて、その原因にあるものを突き止め、解決に導いていくものになります。

(構成・竹内)

……この続きは本誌財界さっぽろ2020年3月号(2月15日発売)でお楽しみください。


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(いまなみ・たかひろ)1984年7月6日、福岡県北九州市生まれ。A型。右投げ左打ち。平安高校、明治大学卒。06年の大学生・社会人ドラフト7巡目で北海道日本ハムファイターズに入団。14年シーズン途中にトレードで東京ヤクルトスワローズに移籍。現役時代は内野のユーティリティープレーヤーとして活躍。16年シーズン途中に甲状腺機能低下症を発症。病気の影響などもあり、17年シーズン限りで現役を引退。現在、プロ野球解説者などのほかに、スポーツメンタルコーチとしても活動する