アスリートインタビュー

北海道日本ハムファイターズ

【斉藤こずゑのファイターズじゃないと♡】西村天裕選手

悔しさを持って同学年と切磋琢磨

初黒星の試合映像を何度も見返して

斉藤 キャンプ中に伸ばしていたヒゲが話題になっていました。そったんですね?

西村 キャンプが終わってからそりました。栗山(英樹)監督に「ヒゲ、邪魔じゃないの?」と言われるなど、賛否両論だったので……。

斉藤 ヒゲを伸ばしたのは宮西(尚生)投手が絡んでいたそうですね。

西村 ま~そうですね。キャンプ中に宮西さんに伸ばしたほうが似合うのではないかと言われてからです。

斉藤 ファンの間では「勇ましくみえる」「強そうにみえる」と、評判がよかったと思います。自分としては?

西村 チームメートからは、マンガのドラゴンボールに登場するダーブラというキャラクターに似ているとの声が多かったです。自分としては少し恥ずかしいかなと(笑)

斉藤 貫禄があるようにみえましたけどね。今年2年目を迎えます。プロの世界はどうですか?

西村 厳しい世界だと思っています。

斉藤 昨年はルーキーで唯一、開幕一軍スタートでした。一方で、夏場には調子を崩して、二軍に落ちるなど、勉強になったシーズンだったと思います。

西村 精神的にしんどかった時期もありました。いろいろなことに直面して、考え過ぎてしまいまして。ときには眠れなくなって、何度か金縛りにあったりもしました。

でも、この世界はそういうつらい時期を次にどういかしていくかが大事だと思います。当時は、引きずり過ぎでもダメだったと感じたので、うまくリフレッシュしながら切り替えました。

斉藤 ファンの中で、西村投手は明るくて、どんどん前に進んでいくというイメージがあります。いま、話を聞いていると、考え過ぎるところがあるというのは、少し意外でした。

西村 基本的には、生きているだけで丸もうけだと思っていますけどね(笑)

斉藤 たとえば、打たれてしまった日の夜はどのように過ごしますか?

西村 昨年のプロ初黒星がついた試合では、その日の夜中、ずっと歯を食いしばりながら、打たれたときの映像を何度も見返しました。晩ご飯も食べずに。でも、寝たら「よし反省した」と切り替えました。悔しい中で、次の試合も任せてもらい、何とか抑えることができたのはよかったです。

斉藤 栗山英樹監督の方針もあるんでしょうけど、試合で失敗などをしたら、ファイターズではすぐにリベンジのチャンスが与えられますね。

西村 そうですね。ありがたいです。

(構成・竹内)

……この続きは本誌財界さっぽろ2019年4月号(3月15日発売)でお楽しみください。


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(にしむら・たかひろ)1993年5月6日、和歌山県和歌山市生まれ。O型。177センチ、87キロ。右投げ右打ち。帝京大学卒。社会人チームのNTT東日本をへて、17年のドラフト2位で北海道日本ハムファイターズに入団。18年シーズンはルーキーで唯一の開幕一軍入りを果たす。今シーズンは先発、中継ぎにフル回転し、一軍定着を目指す。背番号35