アスリートインタビュー

北海道コンサドーレ札幌

【砂川誠のコンサの深層】伊藤壇氏

アカデミーや中退者の受け皿に

砂川 僕と壇さんの出会いは、2017年に稲葉篤紀さん(日本代表監督・北海道日本ハムファイターズSCO)から「北海道スポーツコンベンション」というイベントに呼ばれて出演した時。そこから縁が生まれて、僕も壇さんもサッカースクールを運営しているから、通っている子どもたち同士で交流試合をすることもあります。でもコンサドーレとのかかわりは初めてですよね?

伊藤 そうです。GMの三上(大勝)さんには、クラブ内にアジア関連の部署をつくるので、そこでスタッフとして働いてもらえないかと以前から誘われていて。でも僕自身が現役を続けたくて「あともう1年」というのを何度か繰り返して、ようやく。

今回、コンサとクラーク記念国際高校が産学連携協定を結んだ上で、僕がコンサの関連団体に所属し、その上でコンサから札幌大通キャンパスサッカー部に派遣されて監督を務めます。

砂川 サッカー部を新たに創部して監督になる。

伊藤 そうです。時期的に新入生は応募が難しいけど、高校に在学中の子や中途退学した子、全国にあるクラーク系列校でサッカー経験のある子を僕がスカウトして、大通キャンパスの全日型コースに通いながらサッカーをしてもらうことになります。

砂川 活動は札幌市内?

伊藤 大通キャンパスにはグラウンドがないので、コンサが使っている東雁来のサッカーコートを借りたり、盤渓のサッカー場を借りたり。午前中は授業を受けて、午後は練習という形になるのかな。コンサのユースの子たちは午後まで学校で、練習は夜だから、それが始まる前には終わるような感じです。

砂川 東雁来には僕も含めてコンサのスタッフもいるから、手伝いもしてもらえるだろうし、環境はいいですよね。

伊藤 コンサは道内各地にU―15のチームを持っているけど、U―18に上がれるのはひと握りだから、そういう子の受け皿にもなれるといいと思っています。

(構成・清水)

……この続きは本誌財界さっぽろ2020年4月号(3月14日発売)でお楽しみください。


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1975年11月3日、札幌市出身。小学校3年生でサッカーを始め、登別大谷高、仙台大学を経て98年に旧JFLのブランメル仙台(現J1ベガルタ仙台)に加入。退団後の01年から、シンガポール・Sリーグを皮切りに香港、タイ、ブータン、モンゴルなど22の国・地域でプロ選手生活を送る。19年シーズン限りで引退し、今年からコンサドーレ北海道スポーツクラブ所属となり、指導者派遣でクラーク記念国際高校サッカー部初代監督に就任