から屋
画期的な全館空調システムを開発。販路拡大にも着手
空調設備の省エネ研究と開発を手掛ける「から屋」。ダクトレスの全館空調システム「エコブレス」(特許取得済み)を開発し、63社の住宅メーカーとライセンス契約を締結。全国で普及が進んでいる。
2024年には、冷房の設置手法に関する特許も取得。権利の適用範囲を拡大させたことで、特許権の強化と競争力向上を図った。
同システムは、床下や最上階に設置したエアコンの冷暖気を屋内全体に自然循環させる仕組みだ。
森田孝之社長は「専用の解析ソフトを用いて、空調経路を緻密に計算するため、最小限のエネルギーでムラなく均一な温度と湿度に保てる。暖房用で6~8畳、冷房用は6畳程度のエアコン能力で全館空調が可能なため、ランニングコストは断熱性能が同程度の住宅と比較し、年間約15%の削減が見込める」と語る。
また、導入促進の一環で、施主への説明と提案は住宅メーカーに代わり森田社長自らが行うなど、手厚いサポートにも努めている。
森田社長は「25年からはマンション、オフィスや店舗といった住宅以外への普及も目指していく。そのために認知度向上とさらなる研究開発を進めていきます」と今後の展開を語る。