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ハヤカワ建設

「3D表示機能付きバックホウ浚渫施工管理システム」をいち早く導入

人と設備に積極投資。防災、除雪で地域にも貢献

 政府は国家のリスクマネジメントとして国土強靱化を推し進めており、港湾における防災、減災も重要な項目と位置づけている。これに伴う港湾土木工事を手がけているのが当別町の「ハヤカワ建設」だ。

 所有する大型起重機(クレーン)船など16隻の船舶を駆使し、ゼネコンの下請けとして防波堤や岸壁の建設、魚礁の埋設などを担う。全国の海洋工事に参画し、人々の暮らしを守っている。

 先端技術も積極的に導入。施工品質の向上と省人化を目的にICT化も進めている。2020年に取り入れた「3D表示機能付きバックホウ浚渫施工管理システム」は、24年に国土交通省が管轄する新技術情報提供システム「NETIS」に登録された。公共工事における加点対象となり、元請けからも喜ばれている。

 一方、地場企業として道路の維持管理や除雪など、地域のライフラインも守る。24年12月にはSDGs宣言を発表し、インフラ整備事業や地域貢献、次世代の育成など、ステークホルダーに企業としての方向性を示した。

 こうした取り組みが奏功し、新卒者の定期採用も順調。待遇面の向上や働き方改革の推進など、人への投資も惜しまない。

岡隆哉社長