リビング・シングス
ホテルや民泊物件の集客をインテリアコーディネートで支援
ホテルや民泊施設、分譲住宅、高齢者施設、賃貸マンションなど宿泊施設や不動産物件の集客、販促支援を手がける「リビング・シングス」。
家具やインテリアで部屋や客室をコーディネートして魅力を高めるPR手法「ホームステージング」を得意としている。
インバウンドの回復などを背景にホテル、民泊需要が高まる中、建築士でインテリアコーディネーターの墨谷展子社長のもとには、大小さまざまな相談が寄せられている。ホテル、民泊施設のトータルプロデュースを国内外で200件以上手がけ、現在は道内有名観光地の大型ホテルのリニューアルにも参画。200室以上の客室のコーディネートを一手に担うプロジェクトが進行している。
民泊分野にも豊富な実績を誇り、複数の道内民泊運営大手からも「集客力が高まった」「宿泊者の満足度が上がった」と継続的にオファーが舞い込む。中には墨谷社長に全幅の信頼を寄せ「すべてお任せで」というケースも少なくないという。
墨谷社長は「ポータルサイト上の集客で重要なポイントが〝見栄え〟です。競合と差別化するために、テーマやコンセプトを設定して家具のテイストや全体の色使いなどを決めていきます。限られた予算の中でいかに訴求力の高い部屋をつくるかが腕の見せ所です」と話す。
インテリアは、国内はもとより「カッシーナ」や「アルフレックス」「リッツウェル」など、海外の有名家具メーカーとのパイプを生かして迅速に調達。道内大手家具量販店とも提携して廉価な商品の手配にも対応する。ハイブランドと低価格品を組み合わせたメリハリのあるコーディネートによる〝コスパ〟の良さも特徴だ。
また、より低予算のケースが多い賃貸物件のホームステージングは、CG上で居室にインテリアを設置するパース製作も提案する。さらに、レンタル家具や廉価に設置できる段ボール家具など、さまざまな選択肢を用意。柔軟性の高いコーディネートが賃貸管理会社から高く評価されている。
完成後の写真撮影にもこだわる墨谷社長は「妥協なく部屋をつくりますが、写真で伝わらないと意味がありません。撮影技術の高い専属のカメラマンに依頼しています」と話す。
一方、昨年12月には本社を移転。ショールームも併設した。
「実はショールームはまだ未完成です。これからカーテンや家具、照明器具など、国内外の上質なアイテムをセレクトして展示していくつもりです。当社は個人宅の設計、リノベーションも手がけていますので、一般の方が気軽に来店し、手に取れるような商品もそろえていきたいですね」と墨谷社長。