日本アクセス北海道
〝変革と挑戦〟から〝創造〟へ。新フェーズに突入
国内3大食品卸の一角である「日本アクセス」の現地法人。1958年に「雪印乳業」の販売会社としてスタートしたのが始まりだ。
24年度上半期の売上高は、前年比100・9%の525億5300万円(新収益認識基準)で、2期連続の年間売上高1000億円台を射程に入れている。
中でも温度帯別ではチルド、フローズンカテゴリーが伸長した。黒沢忠寿社長は「コロナ禍から冷食分野のマーケットは拡大し続けています」と話す。
こうしたニーズに応え、24年10月には「冷凍食品ワクワクキャンペーン!」を開催。冷食大手メーカー17社などとタイアップして、道内での需要を喚起している。
道産原材料を多く用いた自社開発商品も堅調に推移した。4月に発売した冷凍コロッケ「カズチークリーミーコロッケ」などが好調。24年度の開発商品売上高は、前年度を上回る5億円を見込んでいる。
「25年2月に札幌市内のホテルで、食品メーカーなど150社以上が出展する展示商談会を開催します。これに合わせて、2つの新商品をリリースする予定です」(黒沢社長)
新たな年は、27年度までの第9次中期経営計画が始まる。さらに、創業25年を迎える節目の年だ。
「この3年間は〝変革と挑戦〟をテーマに進んできました。ここからは〝価値の創造〟を念頭に奔走していきます」と黒沢社長。