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潮産業 ノルフィーノ事業部

立体感あるデザインが魅力の賃貸マンション「アールフィーノ」シリーズ

入居者満足をとことん追求。それでも7%以上の利回り

 1966年に創業した「潮産業」は、建材の卸売と自社設計・自社施工のアパート・マンション建築が事業の柱だ。

 道央、道南、道北など施工エリアは広く、累計1580棟もの賃貸物件を供給してきた。現在も年間30~40棟前後を手がけ、札幌市内をはじめ、旭川市や苫小牧市、恵庭市、浦河町などで15棟が着工している。

 札幌市以外では、自社ブランドのハイクラス木造アパート「ノルフィーノ」やスタンダード仕様の「マレッセ」などを供給。札幌市内よりも高い利回りを確保している。地価が安いこともあるが、建材卸としてキッチンや床材、建具を廉価に調達することで利回りを高めている。

 一方、札幌市内では高いデザイン性を誇るRCマンションブランド「アールフィーノ」を提案。今年8月に竣工した白石区の物件では7%台の利回りを確保するなど、こちらも相場を大きく超えている。

 こうした収益力もさることながら、入居者満足を第一にしている点も同社の特徴だ。快適に過ごせる住まいを提供することが長期の入居につながり、入れ替わりが少ない物件こそ、実質利回りが高いと捉えている。

 例えばノルフィーノでは、「ヴィンテージ」や「ミッドセンチュリー」など各部屋ごとに異なるコンセプトで内装を仕上げる。一般より背の高いドアで開放感を演出するほか、色彩コーディネーターが視覚効果を意識して壁紙を選択するなど、唯一無二のデザインアパートで入居者の心をつかむ。

 また、ノルフィーノの派生ブランド「ネコフィーノ」は猫と飼い主のためのアパート。天井付近にはキャットウォークを、足もとにはくぐり戸などを設けた。類似物件は皆無に等しく、高い家賃設定で満室経営を実現。猫は引っ越しがストレスになるため、入居期間が長期になる副次的効果もある。

 一方、アールフィーノは居室の開放感も追求し、天井高を2・6㍍に高めることで差別化。4階建ての賃貸マンションの多くは日影規制を考慮してつくられ、天井高は2・3㍍が多い。日影規制の関係で建てられる土地は限定されるものの、この30㌢の差が大きな付加価値となり、高めの家賃設定でも満室となる。

 同社では9月19日に「アールフィーノ桑園」(札幌市中央区北8条西20丁目)の完成見学会(予約制)を開催する。足を運んでみてはいかがか。 

同一の間取りでもコンセプト次第で印象は全く異なる