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バンキン

塩ビ鋼板防水工法の施工後(右)と施工前(左)

屋根のこまめな点検を推奨。目安は3~5年

 屋根防水工事や外壁修理を手掛ける「バンキン」。提案から施工まで一貫して対応できるのが強みだ。住宅やマンション、大型施設まで幅広い物件を手掛けており、その技術力とデザイン力が多くのユーザーから支持されている。

 川又寧社長は「屋根や外壁のリフォームを行うことで、家屋自体の寿命を伸ばすことができます。当社には経験豊富な建築板金技能士が数多く在籍しており、さまざまなニーズに応えています」と語る。  

 同社は、塩化ビニル鋼板を用いた屋根防水「塩ビ鋼板防水工法」を道内で先がけて導入したことでも知られる。

 この工法は、防水技能士の免許を持つ板金職人のみが施工できる工法で、全国でも同社を含めて4社しかない。ほか3社は大手企業で費用も高額だが、同社は小回りの利く柔軟な対応かつ、低コストで施工を行っており依頼が急増している。

「施工の際は、高い強度を誇る鋼板に耐腐食性のポリ塩化ビニルのコーティングからスタートします。鋼板が温度変化で伸縮することを考慮し、10平方㍍以下にカットして敷設し、継ぎ目に塩ビシートを用いることで、伸縮によるゆがみも予防できます」(川又社長)

 加えて、既存の防水加工の上からでも施工が可能。こうした汎用性の高さも同工法の大きなメリットとなっている。 

 ひび割れや剥がれなどへの耐久力に優れており、点検作業も容易だ。万が一、穴が空いた場合には、穴の周囲がへこむ構造のため、補修箇所が目視で判別できるという。

 修繕は破損部分のみを切り取って交換するだけで済むため、他の工法と比べて施工時間を短縮でき、コストの削減にもつなげている。

 アフターフォローも万全の体制を整えている。施工後5年間は、6カ月ごとの無料点検と修理を実施。さらに台風や地震など、大きな災害があった際にも点検と修理を行っている。 

 一方で、屋根の補修には保険の活用も推奨する。加入している火災保険を適用することで工事費が無料になる場合がある。

「適用の可否は専門家でなければ判断が難しい。大雪による雪害で保険が適用されるケースもあります。まずは無料見積りを取り、契約する保険会社に相談することをお勧めします。北海道の厳しい自然環境下で住宅の寿命を伸ばすためには、こまめな点検と修理が必須。点検は3~5年を目処に行うべきです」と川又社長。

屋根のリフォームは、家屋自体の寿命を伸ばすことができる