ほっかいどうデータベース

若手社員に聞く北雄産業の働きやすさと福利厚生

2023年度と24年度に入社した若手社員

2024年5月23日に創業55周年を迎えた「北雄産業」(本社・札幌市、佐藤昌一社長)。道内トップシェアのコンクリート杭メーカーだ。働きやすい社風や福利厚生などが若者から支持を集めている。勤務する若手社員に話を聞いた。

杭を通じ社会貢献できるのが魅力

 杭は、建築物や構造物を地下から支える。地盤を強化し耐震にも用いられるなど、安全には欠かせない存在といえる。

 コンクリート杭の製造で道内トップシェアを誇る「北雄産業」。建設業界では人手不足が続くなか、23年度は20代だけで7人が入社、今年度も女性1人を含む大卒4人が入社している。

 堅実な経営方針で財務基盤は安定。今後もまちづくりや再開発などでさらなる成長が見込める。建物の下支えとして社会貢献できるという点も魅力だ。

 また福利厚生が充実しており「奨学金返還支援制度」は、学生はもとより親世代からも注目を集める。

 現場で施工管理などを担う技術営業部からは23年入社の高橋尚子さんと24年入社の田中郁斗さん、総務部からは23年入社の小野寺綾祐さんに話を聞いた。

――入社理由を。

 高橋 大学では建築を学んでいましたが、建設業はブラックなイメージもあり、敬遠していました。でも北雄産業はそのような雰囲気を全く感じず、むしろ福利厚生が充実していることに驚きました。また、それまでは知らなかった杭の重要性にも面白さを感じました。

 田中 7年間続けてきた野球の経験から、チームで協調性を持ちながら切磋琢磨できる職場を探していました。たくさんの企業の中、同じ世代の社員が多いことや建物を影ながら支えている杭の提案という仕事に魅力を感じ入社を決めました。決算手当も11期連続支給されていて、社員の頑張りがしっかりと反映される点も魅力の一つでした。

 小野寺 専門学校の税務会計学科を卒業しており、数字が得意な自分の能力を生かしたいと思い経理の仕事を志望しました。福利厚生もそうですが、面接時のさまざまな質問に、誠実で丁寧に答えていただき、入社に対する不安が解消されたことも大きかったです。

――実際に働いた感想を。

 高橋 営業職を希望していましたが「2、3年は現場で研修」と事前に説明があったので、入社後のギャップはなかった。また、職人さんがみな優しくて。辞めたいと思ったことはありません。

 田中 体を動かすことや屋外の活動が好きな人にはおすすめの仕事です。雨天でも作業があるので体調管理には気を遣っています。

 小野寺 実務は学校で学んできたことよりも幅が広く、毎日が勉強です。間違えることもありますが、先輩がしっかりと指導してくれるので、安心して仕事ができています。

リフレッシュ支援制度が好評

――福利厚生が評判です。

 高橋 特に「リフレッシュ支援制度」は、1人年間5万円まで映画やコンサート、温泉入浴代などを会社が負担してくれます。家族や友人の分も認められるので使いやすいです。

 田中 入社してすぐに使えるので、ファイターズの試合観戦に使いました。

 小野寺 インフルエンザワクチンの予防接種も全額補助が出ました。以前は毎年自費で受けていたのですが、大変ありがたいです。

――今後の目標を。

 高橋 会社で一番の営業成績をあげている大先輩がいます。何十年もの努力や経験が必要ですが、早くその人のような営業ができるようになりたいです。

 田中 まずは現場を任せてもらえる存在になりたいです。後輩ができたら教えられるよう知識も蓄えたい。

 小野寺 簿記の資格を持っていますので、これを生かして将来的に任せられる仕事を増やしていきたい。

――学生にPRを。

 高橋 外仕事なので大変さはあるけれど、優しい先輩が多いし、建設業は「思っているより楽しいよ」って伝えたいです。

 田中 杭は社会には欠かせない存在です。建物が完成したときの達成感をぜひ感じてほしい。

 小野寺 北雄産業は手厚い福利厚生と働きやすい環境が整っています。私たちと一緒に働くことを選んでくれるとうれしいです。

 

新卒採用こそが企業の未来を創造する

佐藤 昌平常務

 当社は採用活動を単なる労働力の確保とは考えておりません。建設業界は保守的とされますが、特に新卒採用は、新しい価値観や発想を取り入れる絶好の機会と考えています。

 新卒採用は、彼ら彼女らにとってキャリア形成のスタート地点です。「技術を磨くには現場から」という考えのもと、徹底したOJT、研修や資格取得の支援にも力を入れています。

 また、全社員が働きやすい環境づくりに取り組んだ結果、当社には40種類以上の福利厚生制度があります。「リフレッシュ支援制度」のほか「奨学金返還支援制度」も好評です。さらに、社員同士の交流を促すべく、各種サークル活動を充実させていきたい。

 今後は、いかに若い世代の力を推進力に変えていくか、若者のアイデアを取り入れ生かすことが当社の未来を創造すると信じています。

小野寺綾祐さん
田中郁斗さん
高橋尚子さん
自社の「函館福島工場」で杭を製造している
安全と品質を最優先に実際の工事現場で学ぶ