WINNOVATION
4つの事業で独自性を確立し、ビジョン達成を目指す
〝医・食・住・夢の提供で豊かな生活を実現する〟というビジョンの達成を目指す「WINNOVATION(ウィノベーション)」。2018年の設立ながら4つの異なる事業で独自性を確立し、成長を遂げている。
その1つである〝医〟の領域では、在宅医療に特化した調剤薬局事業を展開。顧客は札幌市内の高齢者住宅が中心で、20年の事業開始から4年で売り上げを4倍に伸ばしている。
林龍馬社長は「独立前にMR(医薬情報担当者)の経験があり、そこで得た知見から競合の少ない在宅専門の調剤薬局運営に可能性を感じた。まだまだ伸びる業界であり、M&Aを駆使して現在の3店舗から数を増やしていきます」と語る。
2つ目の〝食〟では、札幌市内で「札幌麺屋一馬」、千歳市内で「満足ヌードル千歳」の2店舗を運営。グループ会社の「一柳製麺」で製造した特注麺を用いたラーメン店として、地元客に好評を博す。
販路拡大にも着手。札幌麺屋一馬の味を手軽に味わえる生麺を、7月1日に販売した。同商品は武豊騎手が推薦するなど、話題性も抜群だ。
3つ目の〝住〟では、不動産事業を展開。自社で9棟の物件を所有する。「自社物件の運営スキームをもとに、物件の売り買いや仲介を行っています。将来的には賃貸物件の企画にも業容を拡大したい」と林社長。
4つ目の〝夢〟の領域では、競走馬事業を展開している。その理由を「わたし自身が競馬ファンで、武豊騎手を尊敬しています。多くの人に感動と興奮をもたらす競馬への思いを広めたいと考えました」と林社長。
生産牧場や厩舎など、競馬サークルに独自のパイプを構築しており、競走馬の購入や仲介事業などを行っている。自身も馬主である林社長の経験や体験を生かしているのが特徴だ。所有する地方競馬登録の「イモノソーダワリデ」(牡3歳)が、6月5日に大井競馬場で開催された重賞レース「東京ダービー」(JpnⅠ、ダート2000㍍)に出走。11着に入り、健闘した。
「当社は人とつながること、相手の考えや人脈を大事にするといった〝考動力〟を根底に、事業を展開してきた。今後も各事業の強化と連携を図り、当社ならではの独自性をさらに伸ばしていきます」と林社長。