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ネットジャパン

2025年竣工物件の「ONE YAMAHANA」にも回線を導入。札幌発の中庭付き賃貸マンションだ

19期目でさらなる拡大を目指し20期につなげる

 賃貸マンション向けのインターネット無料設備の提供を行う「ネットジャパン」。6月で創業19年目を迎えた。  提供する「ネットジャパンBB」は、NTTが提供している光回線に、インターネットサービスプロバイダの「V6コネクト」を接続し、専用の機器を接続して行う。

 さまざまな企業がネット無料設備の導入を行っているが、同社の導入率は道内でもトップクラスを誇る。累計の導入物件数は4127棟、5万4626戸(2024年7月1日現在)で、昨期(18期)だけでも676棟、7399戸の新規導入を行った。 

 斉藤慎也社長は「昨期は増収を達成し、今期の新規導入目標は9000世帯です。累計導入は5万世帯を突破しました。さらなるシェア拡大のため、成長スピードを一気に上げていく」と語る。

 こうした成長の要因は、社員定着率が高く、優秀な人材の確保や育成に成功したことが挙げられる。今期からは部署を新たに新設し、5部署体制で業務の細分化を図っており、さらなる基盤強化や人材確保に繋げていく方針だ。

 道外の販路も着実に拡大している。昨年の熊本営業所開設を皮切りに、今年7月には香川県高松市に営業所を開設。現在はそのほかのエリアへの進出も計画している。

 一方で、賃貸マンション向けの付加サービスも堅調。防犯カメラのほか、とくに好調なのがロードヒーティング事業だ。専門のオペレーターが路面を映像で確認しながら、こまめに運転の入切を遠隔でスイッチを操作する。これにより、無駄な燃料費を抑制できると好評を博している。

「経費節約のほか、環境負荷軽減にも貢献できる。シーズンオフである夏場の工事であれば、設置費用も廉価にできます」と斉藤社長。 

斉藤慎也社長
付加サービスでは防犯カメラの設置。好評を得ている