サツドラホールディングス
人流回復などで増収増益。次期は売上高1000億円を狙う
道内ドラッグストアチェーン大手。2024年5月期の連結決算は、売上高が955億2000万円(前年同期比9・2%増)、営業利益が13億8400万円(同362・2%増)、経常利益が13億3600万円(同308・3%増)、当期純利益が4億7000万円(同439・2%増)と大幅な増収増益となった。人流回復により、インバウンドや化粧品需要がけん引。売上高と営業利益はともに過去最高を更新した。
〝安さ〟と〝差別化〟により「サツドラのファンづくり」を進め、さらなる企業価値の向上を目指している。テーマは「地域の生活総合グループへの進化」。生鮮や調剤取扱店の拡充などで店舗の総合化を実践。70万DLを達成した「サツドラ公式アプリ」は次期の目標を90万DLに設定する。
また、会員数217万人、提携店250社(1000店舗)超の北海道共通ポイントカード「EZOCA」を軸に地域プラットフォーム戦略の拡大も狙う。
ヤマト運輸とのパートナーシップ協定締結など提携先は40件を超え、北海道コンサドーレ札幌とのオフィシャルパートナー契約締結、北後志5町村との広域防災モデル実証実験のほか、北海道と全国をつなぐ「EZOHUB(エゾハブ) TOKYO」の開設など、地域社会の課題解決に取り組む。次期は生鮮食品取扱店の拡大やプロセスセンター稼働で商品供給を効率化。売上高1000億円(同4・7%増)の大台到達を予想する。