エコミック
主事業のBPO事業が増収。期末配当は2期連続増配
給与計算業務や年末調整業務、住民税徴収額更新などの人事業務のアウトソーサー。道内外の企業から幅広く依頼が舞い込んでおり、知名度は全国区だ。
2024年3月期の決算は、売上高が21億5600万円(前年同期比2・7%減)、営業利益が1億7200万円(同15・5%減)、当期純利益が1億2700万円(同25・2%減)。前期の新規大型受注の反動減があったものの、自己資本比率は75・7%から86・2%に上昇し経営の安定度を増している。
期末配当は4円増配の12円で2期連続の増配となった。
主力のBPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)事業は、〝エコミックブランドステートメント〟と言われる高い信用と品質で高付加価値サービスを提供。顧客企業の生産性を向上するソリューション提案の強化により、給与計算処理人数及び年末調整処理人数が増加。セグメント別売上高は同1・0%増の20億5242万円となった。
ソフトウェア・ハードウェア事業は、戦略分野への事業集中のためハードウエア開発を縮小。受託ソフトウエア開発及び保守に注力した。
デジタル給与払いの解禁など、新たな管理体制が求められる大企業を中心に今後もアウトソーシングのニーズは高まると見込まれることから、次期は売上高23億円、営業利益2億2500万円、当期純利益1億6200万円の増収増益を予想する。