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西條産業

道産木材を使用した大型木造建築

道産木材の活用を推進し、循環型社会の実現に貢献

 小樽市を代表する建築・木材商社の「西條産業」。来年で創業75年目を迎える。

 木材の販売に始まり、1963年には寒冷地仕様のプレハブ建築に参入。これを機に建築分野にも進出し、現在は公共施設や社屋、工場などの一般建築や自社ブランドの注文住宅「JOYハウス」を手掛けるなど業容を拡大してきた。

 昨今、木造建築はデザイン性だけではなく脱炭素化を推進する手段として注目を集め、建物の一部に木材を使用するケースが増えている。

 これを受け同社では2022年に「木構造事業室」を開設。大型の木造建築にも取り組み、創業以来携わってきた木材事業を強化している。

 西條公敏副社長は「最近では社屋や体育館、そして豚舎や牛舎などの農業系建築物の木構造部分の施行を手掛けました。木材の調達から施工までを一括して受け持つ案件も増えています」と話す。

 また、SDGs宣言を策定する同社では、道産材を活用した〝地材地消〟も推進。木造建築物では積極的に北海道産材を活用している。

「育った木を適切に伐採し、若い木を育てることはCO2の吸収量を高め、カーボンニュートラルにつながります。北海道の森林の新陳代謝を促し〝緑の循環〟を作ります」と西條副社長。

 

西條公敏副社長