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マスターズシステム

石見社長(前列右)ほか、フランクな雰囲気の社内

個々に寄り添った教育で開発のプロを育成

 道内ITベンダーのパートナーとして、業務系から組み込み系まで幅広く開発を手掛ける。設立から30年以上にわたり実績を残し続けてきた。

 同社独自の「新入社員育成・支援プログラム」は、決まったカリキュラムはあえて作らず、個々に合わせて柔軟に教育方針を練るのが特長だ。入社後の3か月間は教育専門機関の外部研修で基礎を身に着け、その後翌年3月までの9カ月間は専任の教育担当者とともに現場でのOJTを行う。入社から1年間は新人を育てる期間となっている。

 OJT中は、本人が立てた月間目標について教育担当者とともに毎月振り返り、弱点の分析を行う。教育担当者となる中堅社員は内容を主任や係長などと共有し、指導方法について上長からフィードバックを受けながら今後の教育方針を全社的に検討する。各個人に寄り添って成長を促すとともに、教育担当者も一緒に成長できるプログラムとなっている。

〝社員の幸福と夢の実現〟という理念に基づいて働きやすい環境の整備も進める。石見智明社長は「私自身や管理職達が一昔前に経験してきた業界の過酷な労働環境を改善し、残業時間を削減。コミュニケーションを取りやすい環境も大切にしています」と話す。

 社員の健康も支援する。24時間チャットで健康相談できるサービスの契約や社内報での健康情報の発信といった取り組みが評価され、経済産業省の健康経営優良法人に4年連続で認定されている。

 手厚い報酬制度も特筆すべきだ。「好業績で得た利益は社員に還元します」と石見社長。夏と冬の賞与に加え期末手当も10期連続で支給しており、23年度の賞与と手当の総額は好調な業績を反映して昨年から23%増額した。

 石見社長は「のびのびした雰囲気で成長できる環境です。これまでも多くの新卒者がプロとして育ってきました」と話す。

エンジニア 中畑 翔さん

 専門学校のITシステムエンジニア学科を卒業し、2023年4月に新卒で入社しました。社員を大切にするという理念と、面接時の社長や部長のフランクな雰囲気が入社の決め手です。3カ月間の研修後、先輩についてもらいながら現場でプロジェクトに参加しています。研修時のほか、現場によってリモート勤務が可能です。まだまだ学ぶことが多いので、2年目も努力を続けていきます。

石見智明社長
個別の成長環境が整って
若い世代が活躍。社員の半数以上が20代〜30代だ
健康経営を実践した過ごしやすいオフィス