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電材重機

4月1日に新卒、中途含め5人が入社

再開発や新幹線、風力発電所の建設で存在感

 発電所やダム、製鉄所、橋梁などの大規模建設やインフラ整備を担う電材重機。クレーンリース国内大手「DENZAI」グループの中核企業だ。

 室蘭市と札幌の2拠点体制で 350台の自走式クレーンのほか、国内では同社にしかない1800㌧級のクローラー式クレーンや世界最大の18輪タイヤクレーンを所有する。

 道内や東北地方で手掛ける風力発電所の建設では、長大で重量がある風車のタワーやブレードなどの輸送から据え付けまで一貫して担い、特に洋上風力発電所の建設分野で存在感を発揮している。

 近年は札幌市内の再開発や北海道新幹線の高架工事、千歳のラピダス建設などにも携わる。

 こうした業容拡大に合わせ同社では中途採用に加え、未経験者を積極的に採用してきた。昨年1年間だけで20人を増員している。

 2024年4月1日には5人が入社した。クレーンのオペレーターのほか、営業や現場代理人として勤務する。うち2人は新卒(大学、専門学校卒)だ。

 リーディングカンパニーとしての経営安定性に加え、徹底した教育体制が人気。特に座学を重視した研修では安全意識を高めるほか、社会人としての知識も学ぶ。中でも珍しい講義がマネーセミナーで、銀行の支店長を外部講師として招き、金融リテラシーの向上も図っている。

 また未経験でクレーンのオペレーターを希望する場合は、資格取得支援が利用できる。23年度から導入した制度で大型特殊、クレーン運転士、けん引などの免許取得費用を一定期間同社で勤務することを条件に全額補助。熱意ある若者をバックアップしている。

 また、若い世代が学びやすいように各種のマニュアルも動画で作成。重機の操縦マニュアルなどはスマートフォンでいつでも見ることができる。

「業界に先駆けて24年度からは年間休日数を115日としました。25年度からは120日にする計画です。今後もより働きやすい環境を整備していきたい」と上村正人社長。

営業部 澤田 倭さん

 電材重機は父が営業マンとして勤務しており、小さい頃から身近な存在でした。何かを組み立てたり、作ったりするのが好きだったので大学は建築学科に進みました。就職活動で企業研究を進めると研修などが充実している電材重機を改めて魅力的な企業と感じて入社を決めました。まずは父のように頼れる大人となり、やがては電材重機を背負って大きな仕事を任されるように成長したいです。

風力発電所の建設など大規模なインフラ設備建設に従事
希少な大型重機を操縦できる