札幌東徳洲会病院
道内初。ハイブリッドER(救命室)が稼働
救急部門のほか心疾患部門、消化器部門など27の診療科を標榜する札幌東徳洲会病院。「生命だけは平等だ」を理念に掲げ、「断らない医療」を実践する徳洲会グループの12番目の施設として1986年に開業した。
2023年の年間外来患者は18万人を超え、特に札幌市東部や石狩圏の地域住民にとって基幹病院としての役割を十分に果たしている。
救急搬入実績が8600人以上(23年)を数える救急部門のほか、専門的かつ高度な医療を提供。特に「心疾患」「脳疾患」「がん」の3大疾病に対する高次元の診療体制が構築されている。
心疾患に対しては、内外からのアプローチができるよう循環器内科と心臓血管外科がハートチームを構成する。
両科の医師、看護師や検査技師、放射線技師、臨床工学技士などが24時間体制で連携し、急性期疾患に対応する。
手術に関しては、MICS(低侵襲心臓手術)や重症大動脈弁狭窄症に対するTAVI(経カテーテル大動脈弁留置術治療)、僧帽弁逆流症に対するMitraClip(経皮的僧帽弁カテーテル修復術治療)など、患者の負担が少ない術式を導入。治療実績を積み上げている。
また、脳疾患に対しては一次脳卒中センターとして機能する脳神経外科が、脳梗塞や脳出血、くも膜下出血などの脳血管疾患、脳腫瘍、頭部外傷、認知症などに対応。脳動脈瘤クリッピング術、開頭血腫除去術、頸動脈内剥離術などの外科的手術のほか、血管内手術も実施している。
がん診療では、北海道がん診療連携指定病院として、医師や看護師のほか、薬剤師、管理栄養士、社会福祉士、理学療法士などのリハビリスタッフがチームを結成。それぞれの専門分野から意見を出し合い、総合的な知見と高い技術・施術、充実した医療機器による質の高い医療を提供している。
一方、今春には道内初の「ハイブリッドER(救急救命室)」が稼働する。既存のERを大幅に増床。IVR‐CTなど高度な検査機器を配備し、これまで移動が必要だった検査や診断、治療までを集約する。緊急対処が求められる事故や脳卒中、大動脈解離などの患者の手術開始までの時間を短縮し、救命率の向上が図られる。
●診療科目
内科、呼吸器内科、消化器内科、循環器内科、腎臓内科、小児科、外科、消化器外科、肛門外科、呼吸器外科、乳腺外科、整形外科、脳神経外科、心臓血管外科、耳鼻咽喉科、頭頸部外科、皮膚科、形成外科、泌尿器科、眼科、麻酔科、救急科、放射線診断科、放射線治療科、病理診断科、リハビリテーション科、歯科口腔外科
●診療受付時間
月〜土 7:00〜11:30(診療開始9:00) 月〜金 16:00〜19:00(診療開始17:00)
●休診日
日曜・祝日 救急は365日24時間体制