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北海道内科リウマチ科病院

谷村一秀理事長(中央)を中心に、小池隆夫最高顧問(右)と清水昌人院長(左)が強力タッグ

エコーやCTなどの機器を刷新し医療の質を向上

 入院施設やリハビリテーションを備え、リウマチ性疾患に特化した全国でも珍しい専門医療機関だ。独自のノウハウで考案した関節エコー検査などの実施により、着実に治療実績を積み重ねている。

 リウマチ性疾患の完治は難しいとされるが、症状がおさまり安定した状態となる寛解(かんかい)は可能だ。

 ただし、早期発見と的確な診断と薬剤選択など適切な治療が不可欠。23年はCT、MRI、エコーを新機種に刷新し、電子カルテも導入した。「医療の質をさらに向上させたい」と谷村一秀理事長の思いが形になった。

 早期発見に貢献する関節エコー検査の年間検査実績は3500件以上(23年12月1日現在)。年5回の関節エコー研修を実施し、全国から多くの専門医が訪れた。日本リウマチ学会から10年に、教育施設に認定されたのもこうした実績が認められた証左と言えよう。

 診療は、7人の日本リウマチ学会認定専門医を中心に、リウマチケア看護師、理学療法士、作業療法士や薬剤師などがチームを結成。呼吸器内科などの診療科も手厚くバックアップする。

 啓蒙活動にも尽力し、23年は10月に市民健康講座「その痛み・・・もしかしてリウマチ?」を開催。350人が聴講するなど好評を博した。

「年間5000人の患者のうち半分以上が関節リウマチ患者です。一人でも多くの寛解を目指します」と谷村理事長の決意は固い。

全国から医師や技師が研修に訪れている
市民健康講座「その痛み…もしかしてリウマチ?」のフライヤー