医療法人清仁会 北海道内科リウマチ科病院
組織改革で経営基盤と医療サービスを強化する
国内でも数少ないリウマチ性疾患に特化した医療機関。7人の日本リウマチ学会認定専門医を有し、職員242人(24年11月現在)が一丸となって手厚い医療を提供している。掲げるテーマは「道内全域に安心を与える専門病院」だ。
24年は、谷村一秀理事長が組織改革を推進した。世代交代も見据えて、経営陣と医療部隊を完全に分離し、配置転換や新たな人材を外部から招集。4月からは、42歳の中川育磨氏が院長として医療部門全体の陣頭に立った。
さらに、リウマチ看護外来を新設。23年にはCT、MRI、エコーを新機種に刷新し、電子カルテも導入しており、この2年間で経営基盤と医療サービスの双方を一気に強化した。新たな年も、ドクターの増員と先端機器の導入を推し進めていく。
また、早期発見に貢献する関節エコー検査の年間検査実績は、3900件以上(24年11月現在)と前年同期比で約500件増加した。札幌市外からの患者も多く、検査技術、治療実績ともに全国の先端を走る。
谷村理事長は「誤解と偏見が多いのがリウマチ膠原病疾患です。〝治りにくい疾患〟とされていたのは、一昔前の話ですね」と話す。
一方で、啓蒙活動にも尽力している。9月には、谷村理事長や小池隆夫最高顧問らがテレビに出演し、「リウマチ性疾患完治は難しいかもしれない。しかし、症状がおさまり安定した状態となる寛解は可能です」と道民へ強く訴えた。