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東テク北海道

19年に新築移転した本社。20年に帯広営業所、22年に北見営業所も新築移転した

空調設備販売の道内最大手。冬も快適な都市空間を創造

 冷暖房、空調の機器販売専門商社として1967年に設立した朝日物産が前身。16年に空調機器販売大手、東テクグループ(本社・東京都中央区)の子会社となり、北海道の都市空間の快適性を守るエンジニアリング集団だ。

 札幌本社のほか旭川、釧路、帯広、北見、函館に営業拠点を持ち、160人を超える社員が全道をカバーする。

 最大の特徴は、ビルや大型施設の温度と空調の一体管理だ。設備機器やボイラーなどの販売や施工から、メンテナンス、改修工事までワンストップで対応。省エネなどのソリューション提案も行う。さざまな機器を連動し、ビル全体を監視、制御するビルオートメーションも提供している。

 こうした集約型サービスを行う企業は道内でも希少で、これまでにウポポイ(民族共生象徴空間)やさっぽろ創世スクエア、最近では新札幌や北広島、ニセコエリアの大型工事にも携わっている。

 近年は業容拡大に向け若手の育成に注力している。本社での実践研修のほか、メーカー研修や外部講師を招いた研修も行う。

「自分で経験しなければ得られない技術力や対応力を身に付けてほしい。若手の成長で5年、10年後にお客さまからより頼られる存在になれれば。24年は、メーカーとの協業で故障時に遠隔で状態を分析するシステムの開発も進めます。特に、過酷な寒冷地である北海道の冬も快適な空間を守っていきたい」と柏崎浩伸社長。

研修室には暖房や室外機、分電盤などを備え実践練習ができる
柏崎浩伸社長
ファミレス席を備えたリフレッシュルーム