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旭イノベックス

「オートゲート」シリーズの「ステップレスバタフライフロート」は、フラットな水路でも設置が出来る

競争力に優れた商品開発で3事業部ともに好調

 旭イノベックスは「土木鉄構」「建築鉄構」「住環機器」の3事業部で構成される。

 23年の好業績を先導したのが水門や橋梁など土木インフラを担う土木鉄構事業部だ。特に「オートゲート」が好調。津波や川の水などが市街地に逆流するのを防ぐ「樋門」に設置されるもので、国が進める国土強靭化の流れもあり、すでに全国約3000カ所で実績がある。

 最大の特徴は人力による作業が不要で、内外の水位差によって自動開閉する仕組みにある。水害時でも安全かつ確実に作動する。

 また門柱が無いため景観に配慮しつつ工期とコストを圧縮できる。大型化の依頼も相次いでおり、海外での普及も見込む。

 建築鉄構事業部は、鉄骨製造と施工で再開発を支える。ココノススキノ、JR北広島駅西口再開発、アクサ札幌中島公園プロジェクトといった大型案件に携わった。また、円山動物園オランウータン館はBIMの積極的な活用で複雑なデザインにも対応した。

 住環機器事業部は、パネルヒーターを中心とする一般住宅向けの暖房機器の製造と販売を手掛ける。新築住宅着工数が減少しているが、電気タオルウォーマー「ホットeラック」などの新商品が好調で、事業は黒字を見込んでいる。

「人材採用も順調ですが、さらなる魅力のアピールが必要です。今後も職場環境や待遇の改善はもちろん、国籍や性別を問わず共に成長できるシステムの構築を目指す」と星野幹宏社長。

「オートゲート」シリーズの「ステップレスバタフライフロート」は、フラットな水路でも設置が出来る
技人国ビザを活用し、ミャンマーから人材を獲得
電気タオルウォーマー「ホットeラック」