三和シヤッター工業 北海道事業部
多彩な製品で、ビルや工場などの防災・減災対策を強化
製品の特徴を活用した防水・防火対策商品
「三和シヤッター工業」は、シャッターやスチールドア、間仕切りといった開口部製品の製造・販売を手掛けるスチール建材メーカーの国内最大手。製品の特徴を最大限活用し、ノウハウを凝縮した「防水対策商品」「防火対策商品」「防風対策商品」も幅広くラインアップしている。
集中豪雨やゲリラ雷雨が増えるなか、注目されているのが「ウォーターガード」だ。シャッターやドアなどの防水性を高めたもので、なかでも「防水シャッター」は、最大3㍍の浸水に対応できる防水機能を有する。パネル式シャッターとしては業界初で、デザイン性にも優れている。
防水と防火・防煙の機能が1つになったマルチハザード対応タイプは、すでに地下街や地下通路、建物の出入口などに導入済みだ。
また、ビルや商業施設に多く採用されているのが3㍍の浸水に対応できる「Sタイトドア」だ。機械防水性と防火性を併せ持ったスチールドアで、既設のドアに取り付けることもできる。
一方、主に設備室や機械室に採用されているのが「Wタイトドア」。施設やオフィスのライフラインでもある機械類を守るために最適な防水性、気密性、水密性を備えた二重構造の防水ドアだ。津波加重にも耐えられ、最大3㍍の浸水に対応できる。
防水対策としては「オクダケ」シリーズも地下鉄や地下階段のほか、ビルやマンション、店舗、工場や倉庫などの出入り口の浸水防止に効果的だ。
3枚の防水板をレール内に置くだけで、固定金具も必要なく、2分ほどで組み立てが可能。分割できるため、専用バッグへの収納もできる。コンパクトで持ち運びが楽なのもメリットだ。
この「オクダケ」は全4タイプで、防水板が6枚のタイプ、開口幅が3㍍のタイプ、レールの施工が不要なタイプも用意。用途や設置場所に応じて選ぶことができる。
また、防火対策では火災時の煙の流動を防ぐための防炎たれ壁「ダンスモークN」も好評だ。グラスファイバー樹脂複合シートのパネルタイプで、ガラスと比べ重量は約10分の1。持ち運びや施工時の負担が軽減される。独自の配合技術により透過光の散乱を抑制することにも成功しており、高い透明度でクリアな視界を確保。落下しても割れない柔軟性を併せ持っており、安全性も高いのが好評の要因だ。
物流拠点や工場向けの防災製品も多彩
道内の物流拠点に推奨したいのが、倉庫や工場などで耐火構造認定間仕切り壁(非耐力壁)として使用できる「マジカルタイカプラス」だ。1時間耐火構造の間仕切り壁として国土交通省大臣認定を取得。耐震性能のほか断熱、遮音にも優れているため快適な環境づくりにも効果を発揮する。
従来の「マジカルタイカ」に「はめ込み式パネル構造」を採用しているのも特徴だ。施工支援ロボットを使用することで、従来型の2倍以上のスピードで施工することもできる。
サイズは高さ10㍍まで対応。耐荷重は8㍍までならば、倉庫業法の2500N/平方㍍に耐え得る強度を実現している。表面材はカラー鋼板、ガルバリウム鋼板、ステンレス鋼板の3種類から選べ、カラー鋼板の色は、シルバー、グレーの標準色、オフホワイト、ソフトアイボリーのオプション色の系4色がラインアップ。豊富な選択肢となっている。
防風対策も紹介したい。物流倉庫の開口部に利用できるのが高強度シャッター「耐風ガード」だ。特徴的なのは、スラット両端部に高強度耐風フック部を標準設定していること。ガイドレールからのスラット抜け出しを防止している。
さらに、一体成形の形鋼ガイドレールを採用。ガイドレールの強度もアップし、耐風圧3900Paを実現した。こうした特徴により、沿岸部や湾岸部の施設、物流倉庫のトラックバースなどでも導入が進んでいる。
同製品は、ラインアップが多彩なのも特徴。なかでも「耐風ガードOSD」は、高い耐風圧強度を備えているため、台風はもちろん、冬の爆弾低気圧などの猛威から開口部を守ることができる。
また、パネル構造やローラー軸をさらに強化して、耐風圧強度最大4500Paを実現した。このため、大型物流倉庫の上階部に使用することも可能だ。
このほか、順応力の点で忘れてはならないのが災害発生時の停電だ。そこで業界初の画期的なシステムとして注目されているのがシャッター開放用電源供給システム「Eコネクト」。
停電時でも、バッテリー装置や発電機を利用することでシャッターの作動が可能となるシステムで、逃げ遅れや閉じ込めから社員を守ることができる。しかも、開閉器を交換することで、手動開放タイプの既設シャッターを電動化することも可能。一次側電源の設置工事も不要なため、低コストで導入できるのもメリットとなっている。
なお、万が一の際に稼働しないことのないように、メンテナンス契約が必要な製品もある。各製品やサービスについては北海道事業部に問い合わせを。