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北嶋捨歓が9冊目の小説「その星は何処だ」を刊行

人類が直面している問題から、一人ひとりの人生の目的を問いかける。97ページで読みやすい

札幌市在住の作家・北嶋捨歓(きたじましゃかん)が、新刊「その星は何処だ」(文芸社)を5月15日に発行した。環境問題から人生の目的を見つめ直す話題作となっている。

「その星は何処だ」は、大気や海洋汚染、続発する天変地異や戦争による自然破壊が進み、住みにくくなった2×××年の地球が舞台。世界各地で危機に直面するなか、各国の宇宙科学者の研究によって、3000光年離れた地球によく似た星に脱出を図るという内容。壮大なSF要素を含むストーリーのなかに時事問題も散りばめられており、「SFと夢が混在したような導入部分から読者をものがたりの世界へと引き込んでいく力を感じた」といった講評が寄せられている。

「人類が存在する目的は何か、翻って一人ひとりが生きる目的は何かを問う作品に仕上げた。人生を見つめ直すきっかけになれば」と北嶋氏は語っている。定価は1000円(税別)。道内有名書店で販売中だ。

 同氏は、道内で中小企業診断士やインテリアプランナーなどとして活躍。創業89年を超える商業店舗設計施工の愛木工業(本社・札幌市)の会長を務める。1994年から作家としての活動を本格化し、これまでに「銀魚の溜息」など小説8作、紀行文「津軽そばと恐山」、実録書「成功する店づくりの秘訣」、エッセイ集「雪月風化」などを刊行している。