瀧澤建設
東京都本社の総合建設業。道内出身者が多く活躍中
「就職先は何も道内に限定する必要はありません。道外へ目を向けると選択肢はさらに広がります。当社は、北海道と縁深い企業です」と「瀧澤建設」の瀧澤博幸会長は語る。
同社は、関東を中心に河川工事やアスファルト舗装工事などを手掛けており、東京都日野市に本社を構える。創業は1956年で、関東での事業展開がメーンだ。売り上げは年間約40億円規模と堅調な業績を続けている。昨年8月には社屋を新設した。
直近でも、東京ディズニーランドのアトラクションやホテル、千葉火力発電所の宅地造成などの大規模工事を手掛けており、その施工力は折り紙付きだ。
これらが評価され、東京都多摩地区の舗装工事業ランキング(2022年度)で1位にランクインした。また、東京都建設局長賞を連続受賞しており、昨年は2つの局長賞を受賞している。
従業員は約100人。瀧澤会長が室蘭市の出身ということもあり、約2割が北海道出身者だ。瀧澤会長は「道産子には粘り強さがあります。苫小牧工業高校や函館工業高校などの卒業生を多く受け入れていますが、現場を任せられる社員も多く、30代前半で課長や部長職に就いている道内出身者もいます。当社の発展には欠かせない存在です」と話す。
入社後1カ月間は基礎的なマナー講座にはじまり、測量実習や施工管理実習など実践に即した研修を行う。現場へ配置後は施工管理などの仕事に就くことになるが、現場代理人になることが当面の目標だ。
そのための2級施工管理技士など資格取得もバックアップ。社内講習の開催や外部セミナーへの参加など、スキルアップの環境を整えている。
また、個室の社員寮も所有しており、関東での暮らしに慣れるまで寮生活もできる。家電などの生活必需品が揃っており寮費は月額5000円で、別途食事代が必要だが、北海道から入社する若手にとっては嬉しい制度だ。
「『仕事を一生懸命やる』『世の中の役に立つ』という気持ちがあれば、誰でも成長できる職場です。特に道産子は、こうした要素に秀でていると実感しています。優秀な人材を積極的に採用することが事業発展につながっています」と瀧澤会長。
■工事部
本間 りささん
北海道立函館工業高等学校を卒業し、2020年に入社しました。当社は従業員が約100人いますが、平均年齢は31歳と業界では若いです。さらに、育成カリキュラムが確立しており、若手が働きやすい環境を整えています。女性従業員の活躍がテーマの1つであり、育休や産休制度も確立されています。性別関係なく評価してくれることも嬉しいです。