アシスト北海道
全国に通用するITエンジニアへ成長できる
パッケージソフトウェアの販売を手がける「アシスト」(本社・東京都千代田区、大塚辰男社長)は、国内外のパッケージソフトを選定し、活用するための技術支援や研修などのサービスを提供している。
オラクルのデータベースソフトを日本市場に普及させたことでも知られている。昨年度の売上高は380億円を超え、全国に拠点を展開する。
2020年には、就職や転職のためのプラットフォーム「OpenWork」で「働きがいのある企業ランキング2020」の全国10位にランクイン。さらに、今年は「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞で審査委員会特別賞も受賞した。
同グループの「アシスト北海道」は、パッケージソフトを活用するための技術支援に特化した現地法人で、札幌市に本社を構える。
社員の平均年齢は31歳と若く、顧客は全国に6500社を抱える。札幌にいながら、首都圏以外では経験できないような大規模なITシステムに携わることができ、ITエンジニアとして幅広い知識を身につけることが可能だ。
同社では、新入社員への育成体制が確立されている。
昨年5月に、アシストから新たに就任した高木季一社長は「入社後は東京で3カ月間の研修を受け、ビジネスマナーやITの基礎を習得して札幌に戻ります。その後、各製品のOJT担当者からマンツーマンでフォローを受け、実際にメールや電話でお客様サポートの対応をしてもらいます。スキルに合わせて対応の難易度を上げていきます」と話す。
また、新卒入社の社員が7年目の28歳で課長に就任するなど、年齢問わず実力次第で昇進もできる環境も魅力の1つ。役職に就くとサポート業務から徐々に外れ、組織づくりをメーンに業務を行っていくことになる。
一方で、新たな取り組みも行う。これまでのサポート対応は電話やメールのみだったが、道内顧客を対象に現地での技術支援を開始した。〝顔の見える技術者〟として顧客の信頼も増したという。今後も積極的に行っていく方針だ。
さらに、1年間にわたってシステム開発の現場も経験できる。今年1月からは、中堅社員が経理システムなどの構築手法を学ぶため、アシストへ出向する制度を整えた。
「ITを通じてお客様の事業を円滑化するのが我々の仕事です。社員にはこれを念頭に、人の役に立つことにやりがいを感じてもらいたい」と高木社長。
■データベース技術部
大友 涼平さん
アシスト北海道では、入社してから業務に必要な専門知識と技術を習得していきます。入社当初は、右も左も分からず大変な時期もありました。シフト制での夜間勤務、休日の障害対応などさまざまな経験を積んで成長できています。現在は入社4年目ですが、先輩達の手厚いフォローもあり、ようやく1人前の技術者に近づいてきたと感じています。