ほっかいどうデータベース

ホクレンが〝史上最高ゆめぴりか〟を全国発売

米好きで知られるマツコ・デラックスさんの「5%増量中!」ポーズにも注目

2022年産のゆめぴりかがすこぶる良い。おいしさの基準の一つとなるタンパク質含有率は6.8%以下と史上最高。5%増量、CMにはマツコ・デラックスさんを起用して、〝史上最高ゆめぴりか〟として本州でPRする。

若い人は知らないだろうが、かつての北海道米の評価は決して高いものではなかった。時には〝やっかいどう米〟とも揶揄されたものだ。

これを受け、ホクレンや北海道米販売拡大委員会など北海道の米に携わる人たちが奮起。2009年には産地・関係機関が一丸となった「オール北海道としての生産・販売の取り組み」を目指し、生産者および集荷団体で構成される「北海道米の新たなブランド形成協議会」を立ち上げ、品質改良、新ブランドを立ちあげた。

効果はてきめんで、今や北海道産米の評価は全国的に高いものとなっている。

3月に日本穀物検定協会が発表した22年産の「米の食味ランキング」では、3種の北海道産米が最高評価となる「特A」を獲得した。

これで「ゆめぴりか」と「ななつぼし」は13年連続、「ふっくりんこ」は4年連続での特A取得。魚沼産コシヒカリですら5年連続にとどまっていると言えば、この価値の高さがわかるだろう。

ランキングは全国152さん産地の品種が対象。特Aには40種しか選出されない。その中で、北海道から3種を出したのは胸を張れる。

中でも〝でき〟が良いのは「ゆめぴりか」だ。

米はタンパク質が低いとおいしく感じられると言われる。「認定ゆめぴりか」のタンパク含有率統一基準率は7.4%以下だが、22年産はこの基準を上回るタンパク含有率6.8%以下の比率が高く、過去最高となった。この6.8%以下の基準をクリアしたものを厳選して「史上最高『ゆめぴりか』」と命名し、北海道を除く全国にキャンペーン展開する。

パッケージにも「史上最高ゆめぴりか」と掲げ、基準をクリアしていることを証明する認定マークも大きく印刷した。

また、5%増量することでお得感も打ち出している。

3月18日からは「史上最高『ゆめぴりか』」のテレビCMを本州でスタートさせる。

CMには北海道米のイメージキャラクターを務めるマツコ・デラックスさんを起用する。CMはホクレン職員がマツコさんに出演のお願いをするところからスタート。「史上最高のゆめぴりかなんてCMで本当に言えるの?」というマツコさんらしい言い回しなど、絶妙な掛け合いをしながら進めるユニークなものとなっている。

 

アイヌ語で美しいの意味を持つ「ピリカ」を商品名に採用