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フォルプレックス

〝早く、綺麗に、素材を傷付けず〟がモットーだ

2つの事業が好調。社屋移転で新たな取り組みもスタート

建物清掃を中核事業とする「フォルプレックス」。マンションをはじめ、医療施設、官公庁、コンビニなど札幌市内や近郊を中心に展開している。創業7年目の新鋭企業だが、年間2000件以上の案件を手掛ける。 

丁寧な仕事ぶりには定評があり、積極的な営業活動は一切行わず、口コミと取引先からの紹介で拡大してきた。

こうした同社の最大の特徴がきめ細やかな清掃プログラムだ。

平等誠社長は「例えば、日常清掃は頻度が高く慢性で雑になりがちです。当社では、独自のSOP(標準作業手順書)を構築して、清掃の詳細な手法や作業工程を標準化、これによりサービスの質と作業効率の双方を高めています。テーマは〝早く、綺麗に〟です。SOPを徹底することが顧客満足につながると考えています」と話す。

一方、創業当初から一般住宅や駐車場の除雪サービスも手掛けている。小型重機と手作業により狭小地の除雪を得意としており、1シーズンで200件以上の物件を受注している。大型機械では行き届かない場所も、静寂かつ丁寧にきめ細かく行えるという。

昨シーズンからは、電話対応専任の相談窓口を設置。除雪に関するさまざまな質問や相談に無料で対応している。

「相談内容によっては他社を紹介することもある」と平等社長が話すように、徹底した顧客第一の精神が好評を博し、新規顧客が急増。除雪事業も右肩上がりの業績が続いている。

2017年からは札幌社会福祉協議会の地域協力員にも登録しており、地域貢献にも積極的だ。特に、自力で除雪が難しい高齢者の住宅を中心に作業を行っている。

さらに23年9月の完成を目指し、札幌市西区に新社屋を建設する。移転と同時に新たな取り組みもスタートする予定だ。町内会などとタッグを組み、地域の一人親などの子供に食事を無償で提供する「子ども食堂」の開設を計画している。

「未来を担う世代への貢献と、飲食店などと提携しフードロスへの取り組みを行う。こうした地域貢献活動は当社が今後注力していく重要なテーマでもあります」と平等社長。

床のワックスがけなど、丁寧な仕上げは顧客からも好評
平等誠社長