モード・アライブ
積み上げた信用力でストックビジネスを加速
賃貸物件の管理会社として07年に創業。堅実かつ機動力のある管理を武器に、オーナーからの信頼を勝ち得てきた。
16期目となった22年は、前年に続き過去最高益を更新。管理する収益物件の売買仲介が業績を牽引した。
中でも自社で企画して販売してきた新築賃貸マンションの売却仲介依頼が増加している。現在、中古収益物件の相場は高騰しており、まさに〝売り時〟。築年数がある程度経過した物件であっても、同社の企画物件は軒並み高入居率を維持しており、購入時と同等の価格で売却したケースも多い。
中上裕幸社長は「不動産をトータルにプロモーションすべく、購入という入り口から、管理・運営、売却の出口までサポートしています」と話す。
23年は新築賃貸アパート・マンションを札幌、倶知安、小樽に3棟を完成させる予定で、このうち1棟を自社で所有する。今後は中古も含め、自社所有の賃貸物件を増やしていく方針だ。
「景気に左右されずに継続的な収入が見込める管理業、オーナー業というストックビジネスを拡大させ、経営の安定化を図っていく。現在も複数の物件を買い付け中です」と中上社長。創業から今日まで積み上げてきた金融機関の信用力や資金調達力が、ストックビジネスへのシフトを加速させている。
「日本経済は、これまでにも増して厳しい時代に突入する。生き残りをかけた経営を実践していきます」と中上社長。