ほっかいどうデータベース

丸ウロコ三和水産

衛生管理が行き届いた工場でホタテを丁寧に加工

仕入れ体制を強化。衛生管理向上で品質を追求

国内外から引く手あまたの道内の海産物を取り扱う水産加工会社。紋別市に本社を構え、オホーツク海で取れるホタテやカニなどを商社や量販店、外食チェーンに販売。ふるさと納税返礼品や自社のECサイトを通じて、一般消費者にも提供している。

22年度の売上高は70億円を見込み、前年度の55億円から大きく飛躍する。水産業界の異端児として知られる山崎和也社長は「業界の慣例にとらわれず原料の仕入れ先を拡大してきました」と紋別市だけではなく、オホーツク海沿いの興部町沙留、雄武町、湧別町など複数の漁業組合から仕入れることで、ホタテなどの人気海産物を一定量確保。さらに22年には浜頓別町の「マルヨ横田水産」を傘下に収め、オホーツク全域からの仕入れ体制を確立した。

6月には南尚敏浜頓別町長を表敬訪問し、地域活性化策を協議。ふるさと納税返礼品の提供や町主催のイベントへの出展など、官民一体となった取り組みを進めている。

衛生管理体制も強化する。HACCP認定を丸ウロコ三和水産に続き、マルヨ横田水産でも取得予定。その一歩として23年中に工場を改修する。

「特に輸出では厳格な衛生管理が必要ですが、そのまま消費者の口に入る最終製品と加工用製品では、衛生基準が異なる。買い手の用途に応じた衛生管理を徹底し、顧客満足度の向上を図る」と山崎社長。

山崎和也社長
オホーツクのさまざまな海の幸を国内外に販売