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北清グループ

中型や大型物件の解体事業に対応できるよう専用解体機を導入

循環型社会に不可欠な道内最大規模の廃棄物処理業者

1969年に、川井雄一会長が塵芥処理業として創業。持ち株会社の「北清」(本社・札幌市)を中心に「北清企業」(同)「角山開発」(江別市)、「九州北清」(宮崎県小林市)など13の企業でグループを形成する。グループ売上高は90億円超、従業員数600人。道内最大規模の廃棄物処理業者として循環型社会の構築になくてはならない存在となっている。

22年もグループ各社でさまざまな取り組みが進んだ。例えば「北日本総業」(江別市)では、ビルの6階部分まで届くロングアームの解体専用機を導入するなど、重機の大型化を推進。工期短縮や作業効率アップに加え、安全作業の徹底につなげている。

さらに、新たな年も「角山開発」では、混合廃棄物精選別施設にAIロボット選別機を導入する。この精選別施設では処理が困難な混合廃棄物を処理するが、AIロボット選別機の導入で、人力ピッキング作業で取り残した残さ物から再生可能な廃プラスチック類や木屑を再選別。残さ物を減らすとともに効率よく固形燃料や燃料チップの原料とすることが可能となる。また「北清えさし」(江差町)では、課題だった漁業関連企業から排出される使用済み発泡スチロール処理に向けて従来から稼働しているRPF(固形燃料)製造装置に加え、あらたに発泡スチロール減容機を導入。再資源化の取り組みを強化した。新たな年もグループ一丸で、循環型社会の構築にまい進していく。

持ち株会社「北清」の川井千香子社長
角山開発が混合廃棄物精選別施設に導入したAIロボット選別機
北清えさしが導入した発泡スチロール減容機