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ダイコクグループ

右から木村隆之ダイコク観光バス社長、グループを率いる紫藤正行代表、中村常博北海丸善運輸専務

グループ各社が相互に補完して揺るぎない体制

「分社経営を推進している。グループ各社が独立採算を意識しつつ、相互補完できている」と、ダイコクグループの紫藤正行代表は語る。

グループは、法人向け車両整備の大黒自工、運輸業の北海丸善運輸、ハイヤー業のダイコク交通、貸切バスのダイコク観光バス、電子機器開発の太宝電子で構成される。

大半の事業が車両をキーワードにつながり、常に一定の〝内需〟を生み出す。コロナの影響が尾を引く中、燃料高などの懸念材料はあるが、グループに揺るぎはない。

稼ぎ頭の北海道丸善運輸は冷凍冷蔵車両(シャーシも含む)を約130台保有。道内外との支店と連携して道内から水産品、青果、畜産品、冷凍食品などを各地に届ける。

フェリーを活用したモーダルシフトを早くから実践。石狩湾新港に365日24時間稼働の冷蔵冷凍倉庫を有し、小口混載の対応も含め、効率的な物流サービスを提供する。

「近年の荷物の増加に対応するため省力化をさらに進めていきたい。今よりも大きな冷蔵冷凍倉庫の新設も視野に入れている」と紫藤代表。

また、太宝電子では北海道大学の研究者、医療機器メーカーと組んだ研究開発が進む。特殊な医療関連機器の主要装置を担当しており、「ニッチな市場だが、量産体制にメドがつけば」と紫藤代表は期待を寄せる。

グループの主要事業が集まる石狩湾新港の拠点社屋
北海丸善運輸は道産品コールドチェーンの一翼を担う