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サントリー 北海道営業本部

北海道営業本部の榎並康之本部長

多種多様な商品構成、新たな価値創造に意欲的に取り組む

23年のヒット予測上位の新感覚ビール

〝やってみなはれ〟は、サントリーに脈々と受け継がれてきた経営理念だ。
同社は多種多様な商品を取りそろえ、業界内では総合酒類メーカーとして確固たる地位を築く。その原動力こそが冒頭のチャレンジ精神なのだ。

サントリー北海道営業本部の榎並康之本部長は話す。
「われわれ酒類業界も新しい飲み方や商品をご提案し続けない限り、消費者の皆様にご満足いただけないと感じています。そのため、当社は商品や活動を通じて『お酒がもたらす価値』を伝えるとともに、『お客様のニーズ』にあわせた価値提案に意欲的に取り組んでいます」

そんな同社の果敢な取り組みを象徴する3種類の商品がある。
「サントリージン『翠』」のコンセプトは〝居酒屋メシと翠ジンソーダ〟というもの。
原材料にはボタニカルに加えて、日本由来の柚子、緑茶、ショウガを配合した。さまざまな食べ物に合うように、すっきりとした味わいになっている。
「ジンは食後のカクテルというイメージが強いお酒だと思います。食事をしながらお酒を楽しむのは日本ならではの文化であり、『翠』の最大の特徴は、〝食中酒〟であることです。おいしい食事とともに『翠』をお楽しみいただきたいです」(榎並本部長)

22年11月に発売された「サントリービアボール」の家庭向け小瓶も、炭酸水で割る日本初(世界新商品情報データベースを用いた同社調べ、22年5月現在)のビールとして注目されている。
同商品は月刊誌「日経トレンディ」12月号の「ヒット予測2023」でも、第3位に入賞を果たした。

榎並本部長は「20代、30代の若い世代の方々は、ビアボールを〝カスタムビール〟と呼んでいるそうです。さまざまなシーンで、自由な味わいや濃さを楽しんでください」と語る。

飲みごたえと糖質ゼロを両立させた商品

コロナ下で売り上げが好調なのが、「パーフェクトサントリービール」だ。
アルコール度数は5.5%と比較的高い。なおかつ糖質ゼロ(100ミリリットルあたり0.5グラム未満)も実現し、健康志向のビール党の期待にも応えている。
同商品は22年10月にリニューアルし、ビールらしい飲みごたえがブラッシュアップされた。

「パーフェクトサントリービールは、当社が培ってきた技術力が凝縮されています」(榎並本部長)

20年以降、アルコールの家庭用市場は、外出自粛の巣ごもり需要で売り上げが対前年を上回ってきた。
その一方、飲食店市場は回復の兆しはあるものの、いまだにコロナ前の水準には達していない。
「経営相談の実施や飲用時品質のアップなど、飲食店様と手を携えながら、コロナ禍を乗り越えていきたいです」(榎並本部長)

発売されたばかりの「ビアボール」。炭酸で割る自由なビールがコンセプト
好調な売れ行きの「パーフェクトサントリービール」
ジンを食中酒にという思いが込められた「翠」