財界さっぽろ 2013年4月号のさわり

財界さっぽろ 2013年4月号

自民党参院選候補選び 武部勤、釣部勲の大立ち回りに周囲「呆然」

 高い支持率を維持する安倍内閣。このまま夏の参院選に突入すると、自民党は道内選挙区で確実に1議席を獲得できるだろう。目下、その国政への切符を現職の伊達忠一氏を含む5人が奪い合っている。公認候補選びは大混乱し“場外戦”も盛りあがっている。武部勤前衆院議員は「伊達が出るならオレが出る」と周囲をけん制。一方、釣部勲前道議会議長は伊達再選を支持しているようで、手をあげた後輩道議たちを一喝したという。

特集・北電労使、果てしなき苦悩

「朝起きたら、みのもんたに叩かれ、寝るときは古館伊知郎に叩かれ、翌朝新聞を開いたら地元紙にコテコテにされる。3・11以降、北電社員はみな肩身の狭い思いをしています」-さる北海道電力社員はそうこぼす。東京電力・福島第1原子力発電所の大事故により、電力会社は厳しい批判にさらされている。経営的にも危機的状況だ。超優良企業だった北電も泊原発が停止中のため、火力発電に使う燃料のコストが膨れあがり、その額、年間2000億円。このままだと、あと1年足らずで債務超過に陥る。

栗山英樹日ハム監督インタビュー「大谷の実力はダルと糸井」

 北海道移転後、10シーズン目を迎える北海道日本ハムファイターズ。昨シーズンと比較すると、主力組の糸井嘉男選手と田中賢介選手が抜けたほか、コーチ陣も大幅に入れ替わった。パ・リーグ連覇と日本一を目指す栗山英樹監督はどんな戦略と展望を思い描いているのだろうか。そして、二刀流を目指す大型ルーキー、大谷翔平選手をどう起用し、どう育てていくのか。開幕直前の指揮官を直撃した。

高梨沙羅もビックリ 全日本コーチ“突然辞任”に飛び交う噂

 高梨沙羅選手の大活躍で俄然、注目を浴びている女子スキージャンプ。その全日本チーフコーチの渡瀬弥太郎氏が2月、突然辞任した。シーズン途中の出来事に関係者は一様に驚くばかり。公式には、本人の“生活苦”が理由とされているのだが、一部の関係者の間で、ある噂が飛び交っているという。真偽について断定はしないが、スキー連盟がメディア対応にピリピリしていることは間違いない。

ラスベガスのカジノホテルが北海道に熱視線

 カジノ合法化に向けた動きが、いよいよ本格化するのか。今まで何度も話題にのぼったものの先送りされてきたが、2013年度中に関連法案が国会に提出される可能性があるという。全国各地で自治体や経済界が誘致運動を展開中。一方、カジノの本場・ラスベガスの企業は早くも日本進出を狙い、水面下で動いている。「シーザーズ・エンターテインメント」社の幹部が昨夏に来日。鳩山由紀夫元総理と面談し、苫小牧方面の視察を計画していた。

負債総額5061億円 カブトコム解散、逃げ切った佐藤茂

 バブルの象徴だったカブトデコム(本社・札幌)が2月下旬、臨時株主総会を開いて解散を決めた。負債総額は5061億円。北海道拓殖銀行破綻後、急拡大をしていた同社は一転、ピンチに陥り、3900億円の債権を引き継いだRCC(整理回収機構)から取り立てにあった。結局、債権カット率99・85%の52億で和解が成立。ところが、完済しないまま会社消滅となった。一説によると、創業者で会長の佐藤茂氏は、アメリカに多額の資産を保有していたという。そのため“逃げ得”との声が噴出している。

内紛勃発の徳州会、どうなる道内6病院

「徳州会は徳田虎雄氏がいなければ成り立たない組織。その求心力が低下したとき、王国の崩壊が始まる。いまが、まさにその時のように見える」(医療コンサルタント)。「年中無休、24時間オープン」を売り物に、全国で66の病院を展開する徳州会グループ。その内部が激しく揺れている。創始者・徳田氏の元側近と、徳田ファミリーの血みどろの戦いが続いているのだ。