財界さっぽろ 2024年11月号のさわり

財界さっぽろ 2024年11月号

保育園・1億円不正の中和興産経営者が独占激白!「中和石油社長の兄に母が軟禁され、会社は乗っ取られた」

 経営する保育園給付費の不正受給で1億円超の返還を札幌市から求められている「中和興産」経営者が本誌に“骨肉の争い”の全容を独占激白したスクープ。

中和興産本社 ©財界さっぽろ

 同社は2018年に設立。4つの認可保育所、1つの認可外保育施設を運営していたものの、助成金の過払いがあったとして、国の委託法人と市からそれぞれ返還請求を受けたことが明らかになった。札幌市内の名門企業「中和石油」グループの前社長夫人が代表を務め、実質的な経営者はその三男が専務理事を名乗るものの、務中和石油との資本関係がないことなどは過去に本誌で報じた通り。その三男が今回、グループ社長を務める次兄によって、代表、つまり母親が連れ去られ、会社を乗っ取られたと明言。6億円とも言われる負債や巨額の遊興費など、経営にかかる数々の疑惑についても赤裸々に語った。さらには母親の肉声も独占掲載。想定外の方向へ進んだドロ沼闘争の内幕とは。

ファイターズスポーツ&エンターテイメント前沢賢&三谷仁志が明かすイベント開催、内野人工芝化、二軍移転

左からファイターズスポーツ&エンターテイメント取締役事業統括本部副本部長の三谷仁志氏、同常務取締役事業統括本部長の前沢賢氏 ©財界さっぽろ

 北海道日本ハムファイターズ「エスコンフィールドHOKKAIDO」の仕掛け人であり、ファイターズスポーツ&エンターテイメント常務取締役事業統括本部長・前沢賢氏と取締役事業統括副本部長の三谷仁志氏が本誌のインタビューに初登場。開業2年目となる北広島新球場の手ごたえやこれまでのイベント開催についての振り返り、さらには内野の人工芝化や千葉県鎌ケ谷市からの二軍移転検討など、本誌がスッパ抜いてきた内容にも言及している。

「かつてない規模の対策になる」続報・手稲山地滑り危機 道、専門家の回答は?

地滑りの兆候が出た市道は本誌10月号発売と前後して再度補修されていた ©財界さっぽろ

 本誌10月号でスクープした、札幌市手稲区の手稲山山麓の「大規模地滑り」の兆候について、所管する道は10月初旬、ついに概要を議会で報告。今後は住民説明会や対策を取る方針を示したものの、具体的に何が問題かはまだ明らかにしていない。本誌は地滑り対策の専門家を直撃。地滑りの兆候が現れた現地へ、実際に足を運んだ専門家が語る現在の状況とは。

特集・2024-25シーズン開幕 これが新生・レバンガだ!!

 新シーズンが開幕したレバンガ北海道の恒例特集。小野寺龍太郎ヘッドコーチやWキャプテン制を敷くチームの要・島谷怜とドワイト・ラモスの2人による対談、さらには選手アンケートなど本誌でしか読めない内容が満載だ。

特集・小樽運河・第3埠頭“光と影”

 小樽市の観光シンボルである小樽運河と、10年あまりにわたり再開発事業が進められてきた第3号埠頭の暗部にスポットを当てる。かつてはニシン粕や石炭など、明治期の日本近代化に資源移出で貢献してきた「北のウォール街」小樽。その際に遺された小樽運河を始めとする産業遺産は、小樽の名を全国に知らしめた激しい保存運動を経て、観光資源として認知されている。

小樽運河 ©財界さっぽろ

 一方、近年は国内外の大型クルーズ船が寄港するようになったものの、観光中心地からは離れた埠頭にしか接岸できなかったことから、再開発が進んできたのが第3号埠頭。100億円という整備費をかけて国と市が整備を進め、今年4月には中核施設がオープン。しかしその裏では、地元経済人、観光関係者同士の“泥仕合”が繰り広げられたとの話も。市も観光エリアのグランドデザインを示せないままで収集が付かない状態となっています。本誌は今回、関係者総当たりでその問題点を深掘り。年間800万人という観光入込客をどう考えるか、そして保存運動で根付いた行政と市民との協働の行く末も占う。