財界さっぽろ 2022年12月号のさわり

財界さっぽろ 2022年12月号

W特集・ドラマPICU“リアルエピソード”&へき地医療“苦悩と葛藤”

UHB北海道文化放送本社 ©財界さっぽろ

 

 今年10月から毎週月曜9時~放送中のフジテレビ系「PICU 小児集中治療室」。北海道を舞台に、15歳以下の重篤患者を診る小児集中治療室を舞台したヒューマンドラマだ。人気俳優・吉沢亮演じる若き小児科医師が主人公、勤務する病院の名前が「丘珠病院」と道民の楽しめる要素が数多く含まれている。道や札幌市などが協力を行い北海道ロケを行ったこともあり、さまざまな角度から周辺事情を探った。

 またドラマのテーマであるへき地医療についても総力特集。道北エリアの“最後の砦”である名寄市立総合病院や、全国一多い36市町村に点在する「無医地区」、ドクターヘリの活躍や公立病院再編など、こちらは硬派な記事をそろえた全21ページ。

続報・恵庭市議会ハラスメント騒動 恫喝現場に立ち会った議長(野沢宏紀)の“往生際”

左から恫喝を行った伊藤雅暢氏とその現場に同席した議長の野沢宏紀、市川慎二の2氏 ©財界さっぽろ

 本誌11月号で報じた恵庭市議会前議長による恫喝とそれにともなう職員の長期療養。本誌の刊行後、当事者の議員が本誌記事をおおむね認めて会派を離脱する一方、本誌発売と同時期にはハラスメント根絶条例が市議会で成立するなど動きがあった。

 この件が条例の適用になるか否かが焦点となっている中、前議長の恫喝現場には、同条例のもとで調査権限を行使する現議長も同席。該当行為が行われていた際に議長は何をしていたのかが水面下で取りざたされている。本誌は議長に質問書を送付、回答を得たが、そこには驚きの内容が……。

新旧理事長が法廷闘争、突然の“連合会”脱退…札幌大谷学園、暴走する現場理事と宗門の困惑

札幌大谷学園本部(札幌市東区) ©財界さっぽろ

 財さつJPで先行して速報した、浄土真宗大谷派の学校法人「札幌大谷学園」が宗門関係団体を脱会した、という前代未聞の事態。同学園は速報記事に対し、臨時理事会を招集して見解を学園の公式サイトにUPし「厳重に抗議する」としたものの、その後は抗議どころか本誌が出した質問書にも一切答えずだんまりを続けている。

 一方の大谷派北海道教区は、1億2000万円に上る同学園の貸付金残債を即刻返済するよう突きつけるなど、今後は対決姿勢を強めていく可能性も。なぜこの時期に、どうして脱会をしたのか、周辺取材から詳報する。

看板菓子をリブランディング 千秋庵「生ノースマン」誕生秘話

生ノースマン ©財界さっぽろ

 10月5日、札幌市民にはおなじみの銘菓・千秋庵製菓「ノースマン」の関連新商品「生ノースマン」の専門店が、大丸札幌店地下1階の一角にオープンした。メディア関係者が大挙集まるなど注目度は高く、販売開始3週間で4万個を売り上げるなど早速大ヒットとなった。

 メディアを含め注目を集めたのは、先日「きのとや」を中心とする「北海道コンフェクトグループ」傘下に入り、資本統合したことも一因。売り上げの約半分を占めていたというノースマンのリブランディングはその流れの中で行われたもの。もちろん勝算だけでなくリスクもあったはず。なぜ、どのようにして決断を下し、そして成功したのかを解き明かす。

隊員数が12年間で80倍増!地域おこし協力隊の光と影

2022年4月からオホーツク管内訓子府町の地域起こし協力隊に着任した京都府出身の畠山真季さん ©財界さっぽろ

 総務省が地方創生事業の一環として始めた「地域おこし協力隊」。制度の開始時に年10人だった隊員数は右肩上がりで伸び続け、2021年度は809人が制度を利用し道内で活動しているという。

 各自治体が募集する協力隊は「ミッション型」と呼ばれる特定課題解決のための人材を募集する場合や「フリーミッション型」という、隊員がある程度フリーハンドで任務を遂行する場合とがある。その中には隊員の活動の姿が見えない、という住民の声も。過疎地域の移住政策という側面も持つ同制度の“光と影”を追うとともに、道外から制度を利用し活動中という隊員の声も紹介する。