特集・鈴木直道“官邸忖度”の代償のさわり

特集・鈴木直道“官邸忖度”の代償

特集・鈴木直道“官邸忖度”の代償

鈴木直道北海道知事 ©財界さっぽろ

 2019年4月、現首相・菅義偉氏の大きな後ろ盾もあって財政破綻の零細市長から道内178市町村を束ねる北海道のトップへと成り上がった鈴木直道知事。鈴木道政にとって最大の売り文句はこの官邸とのパイプであったが、4月下旬から5月の大型連休にかけ、道内は新型コロナウイルス感染症の変異株による感染が急拡大。震源地である札幌市が早期対応を求める姿を横目に、鈴木知事の対応は“なぜか”後手を踏むことに終始した。ためらっていたと言ってもいい。ではなぜ、そうなったのか。今月号トップ特集「鈴木直道“官邸忖度”の代償」では「発令までの切迫ドキュメント 検証!なぜ緊急事態宣言は遅きに失したのか」を始め、鈴木知事の就任からの2年間を振り返るとともに、その政治姿勢や道政の両輪たる道議会与党・自民党会派からの評価などさまざまな切り口から探る。思えば1年3カ月前、道独自の非常事態宣言を発出。果断な対応が“支持率80%超”の評価を得ることに繋がったにも関わらず、今回はなぜ、そうなったのか。そうできなかったのか――“知事・鈴木直道”の本当の実力を本特集から明らかにする。

特集・衆院選“風雲急”

引退する荒井聰衆院議員 ©財界さっぽろ

 衆議院の任期満了まで残り4カ月あまり。東京五輪・パラリンピック後の9月解散、あるいは戦後1度しかない10月21日の任期満了に伴う選挙実施など、さまざまな可能性がささやかれている。本特集は道内注目区の最新情報を総まくり。当社「財界さっぽろオンライン」」が第一報となった、3区現職・立憲民主党所属の荒井聰氏の引退については、荒井氏本人がその意向を口にした自身の後援会開催をめぐってなぜかピリピリムードが。さらには後継候補となる見込みの子息・優(ゆたか)氏の人物評などにもスポットを当てた。また今年4月の補選では党本部裁定で不戦敗となった自民党道2区支部が、次期衆院選に向けて公募を実施。そこで選ばれたのは、元札幌市長・原田與作氏の孫という高橋祐介氏だった。公募で本命視されていた札幌市議の伴良隆氏ではなく、なぜ2区とは縁もゆかりもない高橋氏が選出されたのか、その背景を探った。

特集・コロナ禍1年“論よりデータ”

北雄ラッキー旗艦店の山の手店 ©財界さっぽろ

 新型コロナウイルス感染症の影響が長期化し、多くの業界が経済活動の自粛で打撃を受けている。だが中には“コロナ特需”とも呼べる活況を呈する業界も。本特集はさまざまな業界のコロナ禍1年について、論ずるよりも“視覚”で解説するデータ総覧だ。スーパー業界ではアークス、コープさっぽろが巣ごもり需要の高まりで過去最高の売上高を記録した一方、地場中堅の北雄ラッキーがその波に乗れず売上高減少に転じた理由を探ったほか、道内百貨店が緊急事態宣言下でほぼ全面休館に追い込まれた際の「深い谷」と今後も長期低迷の見通しである理由、さらには「旅館・ホテル」「タクシー」「バス」「JR」「市電・地下鉄」、そしてコロナ禍で生命に向き合うことが多くなった「献血」「命の電話」についてもピックアップした。

続報!近隣自治体にも波及?厚岸町が「野犬(ノイヌ)銃殺廃止へ」

野犬(やけん)か野犬(ノイヌ)かどうかは区別が難しい ©財界さっぽろ

 本誌2021年4月号では、道東の酪農地帯には野犬が多く、家畜や飼い犬が襲われたり、人が威嚇されたりといった被害が長年続いていることを報じた。とくに被害の大きい厚岸町山間部の酪農家など、町民から通報を受けた同町は「畜犬管理及び野犬(やけん)掃とう条例」に基づいて箱わなを仕掛けるなど対応を取っているが、警戒心の強い犬の捕獲は困難を極めてきた。同条例でいう野犬とは「畜犬(ペット)」以外を指すが、野犬の中にはヒグマやエゾシカ同様の「狩猟鳥獣」に該当する「ノイヌ」と呼ばれる個体がいる。このノイヌは狩猟が可能、つまり銃殺駆除が許されているのだが、野犬なのかノイヌなのか、見た目や一面的な行動では区別が難しい。道町では昨年度にノイヌ11頭を銃殺駆除。2016年度からの3年間までには39頭、16頭、25頭をそれぞれ銃殺した。銃殺した以上、この犬たちは「ノイヌ」に分類されるということなのだが、今年6月3日、町は今後銃器の使用をやめてノイヌも野犬として対応していくと公表した。この対応を受けた近隣自治体や関係機関の反応を探った。

連載・高橋洋一の官僚にだまされるな「参与辞任の本当の理由」

高橋洋一氏 ©財界さっぽろ

 元財務官僚で政治学者の高橋洋一氏は5月24日、内閣官房参与を辞任した。自身のツイッターで、国内の新型コロナウイルス感染の状況を「さざ波」、緊急事態宣言を「屁みたいなもの」と表現したことによるものだ。高橋氏は2012年5月号から本誌でコラムを連載中。今月号では参与辞任の“本当の理由”を明かしたほか「さざ波」発言の真相についても言及。「表現ばかりが取り上げられてしまった」という高橋氏が本当にいいたかったこと、それは……。

特集・レバンガ北海道“全緑の軌跡”

20-21シーズン最終戦の模様 ©財界さっぽろ

 4年連続B1東地区最下位――。またも屈辱のシーズンを過ごしたレバンガ北海道の2020年―21年シーズンを振り返るカラー特集。まずは5月2日のシーズン最終戦と、オンライン開催となったファン感謝祭をスペシャルグラビアでお届け。インタビューでは同クラブ社長の折茂武彦氏を直撃。チームの低迷、自身の引退試合の再延期を始めクラブ経営や今後についても赤裸々に語った。このほか去就に注目が集まる司令塔の多嶋朝飛選手、加入2年目でキャプテンとなった橋本竜馬選手、20年12月のインカレで準優勝、得点王という肩書を引っさげて加入したルーキー・山口颯斗選手が登場。本誌連載「桜井良太の鉄人月報」も拡大版となっている。